糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くない。怖いのは糖尿病に対する無関心。糖尿病に関心を持つことが糖尿病対策の第一歩。

30歳で糖尿病に32歳でインシュリン自己注射のサラリーマンの教訓 - 糖尿病奮闘記 -

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ここからは糖尿病になる前のわたしの考えや行動をお話しましょう!!


− え?またまた、そんなの糖尿病と関係があるの?(天の声)


− もちろんです!!「精神と糖尿病には因果関係がある」ということをお話しました。糖尿病になったわたしの精神の中で、わたしに同調するところがあれば、それは気を付けたほうがいいからです。


もちろん、精神が与えるインパクトは人それぞれです。仮に、わたしが思いっきりパンチをしたとしましょう。その相手が子供なら吹っ飛び、一発で子供をノックダウンさせる事ができます。(もちろん子供にパンチなんかはしませんが・・・)しかし相手がお相撲さんなら、びくともしないでしょう。


これと同じように、精神がすい臓に与えるインパクトは人それぞれなのです。しかしわたしのパンチにびくともしないお相撲さんに、わたしが懲りずに何度も何度も繰り返しパンチをしていればどうでしょう?


少なからずお相撲さんにインパクトを与えるでしょう。これが、糖尿病になる時期の違いだと考えています。わたしの精神とすい臓の関係は子供のようにパンチ一発でダウンしてしまい、糖尿病になりました。


仮に精神とすい臓の関係がお相撲さんだった人でも、血糖値が高くなったということは、長い年月の中で徐々にその影響が出てきたということです。すなわち精神がすい臓にインパクトを与え続けているということなのです。


この状態で放置していれば、糖尿病への切符はすぐ手に入るでしょう。例えそんな切符なんかいらないと言っても・・・


では、この状態から脱却するのはどうしたらいいのでしょうか?


それは簡単です。パンチを受けなければいいのです。そのためには何がパンチなのかを知り、そしてどうしたらパンチをかわせるのかを考えたらいいのです。


ここでお話しするのは「わたしが受けたパンチ」の一例です。すなわちこのパンチを説明するためには、糖尿病になる前のわたしの考えやそれに伴う行動をお伝えしなければならないと思っています。


この延長上に糖尿病へとたどり着いた社会人生活もあります。


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わたしは中学校を卒業してからは無事に高校に進学することができました。いまの校則はどうなっているのか分かりませんが、当時、わたしの高校はアルバイトが禁止でした。


しかし、中学生で新聞配達をしていたわたしは、高校生になって働ける場所が増えたとう喜びに満ち溢れていました。もちろん校則は気になったのですが、アルバイトをしました。アルバイトはハンバーガー屋さん。自給は500円でした。


高校生活も後半になると、みんながみんな受験・受験と何の疑問もなく勉強をしている姿を見て、「なんで、大学に行かなあかんのやろ?」と真剣に考えるようになりました。


そこで母親に、「俺、大学に行かへんで。働くわ」と話をすると、「アホか」と一蹴されました。


結局、大学受験はする事にしたのですが、わたしは大学に行く事に価値を見出せないままでした。


しかし、「どうせ受験勉強をするのなら、いい大学に行ってやろう。そうしなければ負けや」と考え、受験勉強に励みました。わたしは理系でしたので、私学はどうしても学費が高いので、学費が安い国立大学を目指す事にしたのです。


いま思えば、大学受験は「勝ち、負け」という自分の勝手な価値感だけで勉強していました。自分の能力・知能に合った大学を選ぶのではなく、周りの意見を聞く耳をもたず、ひたすら自分の価値観だけで突き進んでいたのです。


現役生で望んだ大学受験は私立大学には合格したのですが、私立大学であるということ、この大学ではわたしの受験は負けだという判断で、浪人をすることにしたのです。


もちろん両親は浪人ではなく、その大学に行く事を薦めたのですが、断固として拒否しました。負けた人生は送りたくないのですから。


自分の信念に基づいて行動することは決して悪い事ではありません。しかし時として、考え方・捉え方を変える事で自分に対するプレッシャーを和らげることができます。決して目標を下げるという事ではありません。


わたしが国立大学を目指したのは「負けた人生は送りたくないから」という、抽象的で、自分の視野の狭さと思い込みによるものです。その結果、何か、いつも追い込つめられたような気がしていました。


受験勉強中は哲学書を読み「人生とは何ぞや」とか「生きることに意味」などの疑問を自分自身に投げかけていました。そんな事を考えてる暇があるのなら、もっと勉強していれば、浪人をしなくてもよかったような気がします・・・。


同じ抽象的な目標にするのなら「負けた人生は送りたくないから」というのではなく、「国立大なら女の子にモテるんだ〜」の方が、もっと楽しく前向きに頑張れたような気がします。


つまり、何かを実現させるために努力が必要な場合、その理由まで立派である必要はないのです。


なぜ、こんなことにこだわるのか?


それは目標を達成した時の喜びは一瞬ですが、それに向かう道のりは非常に長いからです。その長い道のりをどれだけストレスを少なくし、楽しく過ごせるのかが、大切だからです。


人は決してすべてにおいて満足することはできず、ひとつの目標が達成して満足を得たら、次第にその状況では満足することはなく、次の目標を定め、そして新たな満足を求めていくのです。


つまり、常に目標に向かう長い道のりを歩いているのです。


「精神と糖尿病には因果関係がある」



長い道のりは自分にとって楽しくなるようにする努力はしたほうがいいのです。もちろん糖尿病対策として。



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