糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くない。怖いのは糖尿病に対する無関心。糖尿病に関心を持つことが糖尿病対策の第一歩。

30歳で糖尿病に32歳でインシュリン自己注射のサラリーマンの教訓 - 糖尿病奮闘記 -

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インシュリン注射はいまのわたしには、「しなければならない」こと。しなければならないことは精神的に負担が大きく、ストレスもたまってしまいます。


ストレスをためたら、糖尿病は悪化していきます。これはこれまでの話で理解してもらっていると思います。


ではこの痛くて、生活を制限させられている「インシュリン注射をしなければならない」という現実をどのように考え、ストレスを感じることなく向き合っているのか?


ポイントは2つ。「足らないものを足してあげる」ということと、「自分は注射をすることが当たり前」という発想の転換を行っています。


まず、「足らないものを足してあげる」というのは、わたしの身体に不足しているインシュリンを足してあげるという考えです。糖尿病がインシュリンの欠乏によるものなので、インシュリン注射によってインシュリンを足してあげるのは極自然です。


身体に水分が足りなくなって、のどが渇いたら水を飲む。生きていくためのエネルギーが足りなくなって、お腹がすいたらご飯を食べる。これと同じようにインシュリンが足りなくなったらインシュリンを足してあげる。


ただ「インシュリンが足りなない」というのは自覚症状がないだけで、基本的には「のどが渇く」、「お腹がすく」ということと、なんら変わらない事なのです。


投薬による治療は吸収を遅らせたり、動きが悪くなっているすい臓に無理やり働かせるような自然な身体の働きを狂わせるものなので、インシュリン注射のほうが極自然です。


つまり、注射をすることさえ気にならなければ、インシュリン注射は糖尿病にとっては、すごく自然で身体に優しい方法なのです。


ここで問題になってくるのが「注射をすること」なのです。普通の人は自分で注射する事なんてしないです。普通の人は・・・。


そうなのです。糖尿病は普通の人ではないのです。普通の人ではないというのには語弊がありますが、健康な人ではないということです。


風邪を引いたら暖かい格好をします。お腹を下したら消化の悪いものは食べません。糖尿病ならインシュリン注射をします。


同じですよね。つまり、自分は糖尿病である事をしっかりと理解していれば、暖かい格好をするのも、消化の悪いものを食べないのも、インシュリン注射をするのも健康な生活を送るために必要な事なのです。


健康な人と比べてはいけません。自分の年収が500万円だとします。この500万円で特に不満もなく過ごしているのに、隣の人の年収は1000万円なので、なんか不満が出てくる。「自分は500万円で満足している」、「隣の人の年収は1000万円なので、なんか不満」どちらが充実した人生でしょうか?


また人間には「慣れる」という摩訶不思議な能力があります。この能力によって、注射を打つことにも慣れてくるのです。そのおかげで「注射を打つ」問題も徐々に小さくなっていくのです。


正直な気持ち、いまのわたしは投薬で治療したいた頃よりも、足らないものを足してあげるインシュリン注射のほうがストレスがなくて精神的に楽なのです。



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