パニック障害(合併症に対する不安)
わたしは、楽天的であり、前向き思考でもあります。
周囲からも「お前は悩みがないことが悩みやな」と言われることが嬉しいぐらいです。また実際、わたしはこれまでの経験で「頑張れば何とかなる」という思いが根底にあります。しかし、こんなわたしでも突如息苦しくなり、そして不安で不安でいてもたってもいられなくなる時があります。
息苦しいとは、いくら深呼吸をしてもまだ呼吸が十分できていないような感じになり、室内にいることで閉塞感を感じ、じっとしていることができず、部屋をウロウロしたり、ベランダに出て心を落ち着けようとします。
つい先日も久しぶりにこの症状が出ました。
いつものように布団に入って寝ようとしたのですが、何故か右の首筋に痛みがあり、それによって頭もなんともいえない不快な痛みが出たのです。
「こんな痛み初めてや・・・、嫌やな~」
しかし眼を閉じると痛みだけを感じます。そして次の瞬間、何かが開放されたようにどっと不安が押し寄せてきます。こうなったらもう寝てることはできません。血糖値が異常じゃないかと思い、血糖値を測定しても問題がなく、気のせいだと思っても、不安はどんどん募っていきます。
自分自身、心が壊れていると実感します。こんなときはいくら前向きに考えようと思っても何も考えられません。こんなとき、わたしはいつもは奥さんに対して傲慢な態度をとっているのですが、このときばかりは「辛い」と打ち明けます。
いままですべて自分で解決しなければならないと思って頑張っているのですが、この問題だけは自分ひとりでは解決できません。ひょっとしたら、わたしはこのときはパニック障害を起こしているのかもしれません。糖尿病の合併症に対する不安・恐怖がこのパニック障害の起因となっているのかもしれません。
わたしは自分が弱いときは人に頼ります。もし、同じように苦しんでいて、それでもなお自分一人で解決しようと思っている人がいれば、どうか誰かに頼ってください。また、このパニック障害は医学的にみても、もともと人間の正常な反応が急にあらわれたものなので、危険はまったくないそうです。
なので、わたしは「大丈夫、大丈夫、大丈夫」と呪文のように繰り返し自分にいい聞かせています。
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更新日 : 2006年11月 9日 | コメント (5)
人生修正.net
糖尿病になるとやはり人生を考えてしまいます。糖尿病になると、
A.いままで普通だったことが、普通じゃなくなる
B.いままで普通じゃなかったことが普通になる。
ということに遭遇します。
例えば、Aの日常の出来事としては、仕事帰りに同僚と軽く飲みに行くことが出来なくなり、またBの日常の出来事としては、今まで普通じゃなかったインシュリン注射が普通になるといった事です。わたしの経験上では、この2つの出来事を比べると、「A.いままで普通だったことが、普通じゃなくなる」ことの方が辛いことが多いです。
いままで普通に出来ていた仕事が、規則正しい生活を強いられるために出来なくなります。もしくは、出来たとしても周囲の人に気を遣ってもらっています。例えば会議の時間など、12時頃に昼食を食べないと低血糖で倒れてしまうかもしれない私のために、昼前の会議をずらしてもらったりしています。
この普通に出来たことが、普通じゃなくなる場合、わたしは普通じゃないことを受け入れるのではなく、普通に戻そうと考えます。そうしないと「出来ないやつだ」と思われるかもしれないからです。糖尿病になって、インシュリン注射を打つようになるまでの2年間はそのことがストレスとなり、正直、辛かったです。
そこでわたしは、糖尿病によって変わってしまった人生を、さらに変えようと思い(変えなくては先行き真っ暗だと感じ)、いろいろな勉強を始め、そしていろんなセミナーに参加しました。なんか、そうする事がわたしの「精神安定剤」だったからです。もちろん、いまもその活動は続けております。
今では糖尿病になったから、自分の人生を見直すことができたに違いないと思うようにしています。(自己洗脳でございます・・・。)もちろん糖尿病なんかになるもんではないですよ。
糖尿病とは関係はないのですが、人生修正.netの管理者のイワサさんも人生の方向転換や自分の方向性を確立するためにいろいろ試行錯誤しておられます。
糖尿病患者のわたしにとって、「変える」ということが、心と身体を助けてくれました。
ちなみに、インシュリン注射をすると、人生が終わるとまでショックを受けていたインシュリン注射は、いまはなんてことがなく、むしろ投薬治療より血糖コントロールがしやすいから、いいやとまで思っています。ほんと、慣れってすごい力ですね・・・。
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更新日 : 2006年12月 7日 | コメント (1)
合併症に対する不安解消(入院生活34日目)
入院患者の中に、いかにも大工の棟梁のみたいな昔気質の頑固そうなおじちゃんがいます。そのおじちゃんと仲良くなったきっかけは、「兄ちゃん、入院してるんか?」というおじちゃんからの質問です。
それからおじちゃんにわたしが糖尿病であることを告げると、「ふぇ~、若いのに糖尿病なんか!?」と驚いてくれます。わたしは、もうこの驚きには慣れっこになってしまいました。ほとんどの人はわたしの年齢で糖尿病でかつインシュリン注射をしていることに驚いてくれます。
おじちゃんは、「わし、こんなんなったん初めてやからな~」と、糖尿病についていろいろ話をしました。おじちゃんもわたしの話をちゃんと聞いてくれて、それから合併症や、退院後の生活についての不安を話してくれました。わたしの中では、昔気質のおっちゃんはわたしのような若造の意見を聞いたり、よもや不安を語ってくれるなんて思ってもみませんでした。
当たり前の話なのですが、どんな人でも病気になれば不安になるのですね。わたしとおじちゃんは、言ってみれば糖尿病という病気で繋がっているだけの関係なので、弱いところを見せても大丈夫と不安を気軽に話してくれたのではないでしょうか?
そのおじちゃんはまもなく退院するのですが、「退院してから、病院みたいな生活はでけへん。大丈夫やろか?」とわたしに聞いてくれたので、「おっちゃんのように、ちゃんと糖尿病を気に掛けていれば、大丈夫ですよ。」と答えました。これは慰めでもなく、本当にそう思っています。
糖尿病の恐ろしいところは、血糖値が高いという症状がないことなので、退院して普段の生活を続けていると、徐々に糖尿病に対する意識は薄れていきます。それと同時に抱いている不安も解消されてしまします。わたしはインシュリンを打つようになって、糖尿病に対する意識は持続していますが、やはりそれでも意識の強弱はあります。
わたしは意識が薄れて糖尿病に対する不安を解消するのではなく、糖尿病と向き合って、そして正しく血糖コントロールを行って不安を解消さようとしています。おっちゃんと話していて、わたしが昔抱いていた合併症についての不安を改めて思い出させれくれたので、おっちゃんに感謝しています。
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更新日 : 2006年12月17日 | コメント (0)
DMVOXに初参加!!
昨日、「DMVOX」という1型糖尿病のヤング世代の患者さんを対象とした会合に参加してきました。約150人もの人が集まり、糖尿病と向き合ったとってもいい会合でした。参加しているのは糖尿病患者だけでなく、医師や薬剤師・栄養士など、糖尿病に関係するたくさんの人たちが参加されていました。
参加するきっかけとなったのは、病院薬剤師でもあり、日本糖尿病療養指導士でもあるみどりさんが発行している「糖尿病教室~知識はあなたを救う~」を購読してことがきっかけでした。みどりさんは薬剤師・栄養士の立場から糖尿病患者のために精力的に活動なさっている素晴らしい人です。「糖尿病教室~知識はあなたを救う~」を購読されていない方は、このメルマガはオススメですよ。
わたしは用事があったため、後半のグループディスカッションには参加しなかったのですが、糖尿病の知識ではなく、メンタルな部分も含めて糖尿病をトータル的にサポートしてくれる素晴らしい会合だと思いました。
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で、ここから先は少し書くか書かないか迷ったのですが、せっかくの機会なので書くことにしました。最初に申しますが、これから書くことに対してまったくの悪意がないことだけはご理解ください。
実は、この会合の中で少し考えさせられることがありました。それは糖尿病の「型」です。この会合は1型糖尿病のヤング世代の患者さんを対象としたものであることは十分理解して参加したつもりなのですが、2型糖尿病であるわたしは少しだけ孤独を感じてしまいました。講演してくださった医師の方も、感想を述べられた医師の方も「1型」と「2型」は明確に区別しており、医学的立場からしてみれば、この区別は当然だと思います。
しかし、患者の立場からしてこの「型」の区別というものは必要なのでしょうか?わたしは2型糖尿病であり、そしてインシュリンを1日3回注射しています。DMサークルのメンバーの方にも2型糖尿病で1日4回のインシュリン強化療法を行ってらっしゃる方もいらっしゃいます。
わたしは患者の立場では、この「型」という区別はない方がいいと思うのです。同じように血糖をコントロールする仲間というだけの方がいいような気がします。これを読んでくださっている方はどう思ってらっしゃるのでしょうか?
わたしの思慮が浅く、この感想を読まれて気分を害された方には本当に申し訳なく思います。すみませんでした。
最後に、DMVOXから帰り道に咲いていて桜がとっても綺麗なので、つい写真を撮ってしまいました。
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更新日 : 2007年3月18日 | コメント (8)
歌・唄・詩・・・
わたしは歌が嫌いです・・・。
正確に言うと、歌が嫌いになりました。
それは歌を聴くとその歌を聴いていたい時代を思い出すからです。
その時代とは自分が糖尿病になる前の時代です。
歌を聴くと、あの時はまだいろんなことが出来たと、
そんな妄想が駆け巡ります。
この身体になって、自分の身体の限界を知り、
そして自分の可能性が狭まった、そんな感覚に陥ります。
なので、糖尿病になる前に聞いて感銘を受けた歌を聴くのがいまは辛い。
「どうすることもできない」
歌を聴くと、その現実がいつになく辛いと感じてしまうのです。
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「たかが糖尿病、されど糖尿病。」
真面目に病気と向き合えば向き合うほど、思わぬところに影響がでる。
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今回は少し弱音を吐いてみました。
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更新日 : 2007年3月31日 | コメント (0)
生きてることが辛いなら
今回は少し考えさせられる話しです。既に知っている人もたくさんいると思うのですが、森山直太朗さんが歌う「生きていることが辛いなら」という歌です。YouTubeにあるので、「森山直太朗」で検索して聞いてみてください。(YouTubeへのリンクも貼れるのですが、著作権の侵害が怖くて・・・)
なんかネット上でこの「生きてることが辛いならいっそ小さく死ねばいい」という歌詞が自殺をあおっているかのように聞こえるみたいなので、賛否両論があるみたいです。私は評論家ではないので、自分の思ったままを書くと、いい唄だなと思います。ただ、初めて聞いたときは「死ねばいいなんて!!」となんて唄だと思ったのですが、何回も聞いているうちに「死んだらあかん」と改めて死について考えるきっかけを与えてくれました。私はいま充実した人生を送っているのでこの唄をこのような解釈で受け入れることが出来ています。
だけど、以前体験したときのように心が苦しくて本当に「生きてることが辛い」と思った時のことを想像すると、いまのような受け取り方は出来なかったと思います。どうしても最初のフレーズの「生きてることが辛いならいっそ小さく死ねばいい」が頭に残って、その次の「わめき散らして泣けばいい」ではそんなことは出来ないと思ったはずです。
同じ唄を同じ人間が聴いても、その時の状況や環境、そして感情で受けとめ方は異なってきます。ネットでこの唄の評価をめぐって賛否両論があるのは当然なのですが、そのコメントの中にはどうも自分と反対の捉え方をする人を中傷するような書き込みもありました。
同じ言葉でも受け取り方は人それぞれ、なおかつ同じ人でも受け取り方は状況によって異なるのだから、自分と違う意見の人を責めるのではなく、なぜそう思うのかと相手に寄り添う気持ちを持つことが大切ではないかと思いました。
PS:カラオケでは森山直太朗さんの「さくら」が十八番です。今度DMサークルオフ会でお披露目しましょう。(奥さんには演歌を歌ってるのかと言われましたが・・・)
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更新日 : 2008年8月18日 | コメント (3)
トータルOKな考え方
今回はちょっとまじめ、でも内容はふまじめな話です。
わたしはお菓子も食べますし、お酒も飲みますし、
「いぃ~」ってくることがあって、辞めてたタバコもまた吸い始めてしまいました。
また、食事療法なるものも、運動療法なるものも特にしてません。
世間の方がイメージする糖尿病患者らしからぬ生活をしています。
「それでいいのか!?」
と尋ねられたら、たぶんダメです。
しかし、糖尿病だからと言って、何をするにも血糖値を気にしながら生活することには耐えられません。
「糖尿病になったのだから、仕方がないだろう!」
そう言われれば、確かにその通りです。
でも、わたしの場合、それでは一度しかない人生が満足できるものになるとは思えないのです。
糖尿病じゃない人には分からないかもしれませんが、
糖尿病患者は将来について、常に不安を持っています。
目が見えなくなったら、血管が詰まったら、倒れた時、誰がインシュリンを打ってくれるのか、
などなど、人それぞれの不安を持っています。
糖尿病は治せないのか、治さないのか分かりませんが、
現時点では死ぬまで糖尿病です。
わたしもさすがに毎朝、血糖値を測定し、今日一日のスタート時点での血糖値は把握します。
また、月に1回は命の薬をもらいに通院します。
まったく糖尿病について考えていないわけではありません。
検査の結果でHbA1cが高かったら、いつも以上に血糖値は気にします。
糖尿病とわたしは一心同体だからです。
これから頻繁に行われるであろう忘年会。
血糖コントロールを気にして、満足に楽しめない忘年会よりも
血糖コントロールはマイナスでも、十分楽しい忘年会の方がいいと考えてます。
血糖コントロールは翌日から元に戻せばいいのです。
糖尿病は身体の病気ですが、延々と続く制限の中では心まで弱ってしまいます。
なので、心身ともトータルでプラスになればいいと思ってます。
「何を伝えたいのか?」
いや、特に何も伝えたいことはないです。
「オチはあるのか?」
すみません。今回はオチはありません。
「じゃあ、この話はいつ終わるのか?」
これで、おしまいにします。
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更新日 : 2012年11月18日 | コメント (0)
東京に単身赴任!
今年の1月から東京に単身赴任で来てます。いちお3月末までの予定ですので、マンスリーマンションを借りました。一人暮らしは学生の時にしていたので、慣れてはいますが、糖尿病になってからの一人暮らしは初めてです。
インシュリンがなくなりそうだったので、先日、大阪に戻ったときに通院して、インシュリン3ヶ月分くださいといったのですが、主治医ではないため、それは出来ないと言われ、仕方なく2月末までの薬をもらいました。
一人暮らしをして体調が悪くなったと言われるのは嫌ですので、大阪にいるときよりも、食事に気をつけ、野菜も食べ、青汁も飲むようにしたのですが、あまり血糖値に効果がありません・・・。
理由はたぶん、娘達と会えないストレスが、インシュリンの効き目を悪くしていると思ってます。まあ、こればっかりは私の性格上、仕方がないですね。私の場合、娘達が一番の薬かもしれません。
ストレスは糖尿の大敵ですね。がんばるぞ~!
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更新日 : 2013年1月23日 | コメント (0)