糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くない。怖いのは糖尿病に対する無関心。糖尿病に関心を持つことが糖尿病対策の第一歩。

糖尿病奮闘記

第41話 過去より未来

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/12/4 vol.0041
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


3度目の入院生活が始まって3週間。

糖尿病食の夕食を美味しく頂き、いつものように病院の外の喫煙所に向かう。

そこには見慣れた顔が並ぶ。

「うッす~」と言って開いている椅子に座る。

「にいちゃん、血糖値はどうやねん?」といつものおっちゃん。

「昨日、低血糖起こしましたわ~」とわたし。

「そんなときは小さいコーラを飲んだらええで」とおっちゃん。

「小さいコーラって、80mlぐらいのやつですか?」とわたし。

「知らん。これくらいのやつや!」とおっちゃんが手で示してくれる。

微妙な大きさ。80ml?、250ml?

しかしこれ以上、この話題を長引かせると場の壊す。

「わたしも買っときますわ!!」とわたし。

おっちゃんは少しご機嫌。そして、和やかな会話が続く。

その時ふと、誰かからこんな質問がでた。

「何が一番欲しい?」

「娘と一緒に焼肉屋に行きたいな~」と心の中のわたし。

少し間をおいて、大腸がんのおっちゃんがその質問に答えた。

「寿命やな・・・」

しかし、そこには重い空気はない。みんな未来を見てるから。

そしてみんなは明るく、会話を続けた。

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■過去より未来。

 わたしはサラリーマンですので、仕事で初めて会う方には名刺を配ります。

 しかし、病院の色端会議では名刺なんていりません。

 しかも話している相手の名前も知らないことも多いのです。

 知っているのは顔と病名。それで十分なのです。

 ですので、病院での色端会議では自分の病気のことについては、

 健康な人が聞くと「何、甘えてんねん」ということでも、素直に話せます。

 わたしは、糖尿病になったのは、自分の責任であるという考えがあります。

 「自己管理がでない、心の弱い人間」

 この考えがあるため、周囲の人に糖尿病であることを告げるのに躊躇します。

 しかし、わたしは他人と比べて特別、異常な生活をした覚えはあまりありません。

 同じように昼食に行き、同じように飲みに行き、そして私だけが糖尿病になった。

 この思いをこの色端会議で話したところ、スカッとするような返事がありました。

 「兄ちゃん、それが病気や」

 答えてくれたおっちゃんは、癌で何度も手術をしています。

 「俺も普通に生活をしてた。みんなと同じように生活して癌になった。」

 わたしにとっては衝撃の一言でした。

 糖尿病は自己管理で回避できる病気で、回避できなかったのは自分のせい。

 それも事実です。

 しかし、わたしは考えを変えて、糖尿病になってしまったことを恥じるより、

 血糖コントロールを正常に行わないことを恥じるようにします。


 う~ん、出来るかな・・・?


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  過去を振り返るよりも、これからどうするかが大切。

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更新日 : 2006年12月14日 | コメント (0)

第42話 もちろん、糖尿病は病気です

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/12/11 vol.0042
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


病室にはいろんな見舞い客が来る。

わたしの病室には糖尿病の患者が多い。

インシュリン注射のおじいちゃんもいれば、同年代の糖尿病患者もいる。

わたしにとって、糖尿病の同士がたくさんのとても居心地のいい病室。


そんなある日、糖尿病ではないご老人に見舞い客がやってくる。

「この病室、糖尿病患者が多いねん」とご老人。

そのご老人は見舞い客に小さい声で話す。

小さい声で話しても病室は狭い。十分に聞こえる。

「そうですか~」と見舞い客。

「糖尿病の気はないの?」とご老人。

「わたしは大丈夫ですよ。糖尿病は贅沢病ですもんね。

 わたしは貧乏ですから。ホッホッホ~」と小さい声の見舞い客。

・・・・・・・・

「死んでしまえ!!」と心のなかのわたし。

気遣うところが間違っている。

小さい声で話す気遣いより、糖尿病についてもっと勉強しろ。

何気ない一言は他の患者を苦しめる。

しかし、これが糖尿病に対する世間の認識。

糖尿病はその誤った認識とも戦わなければならない。

こりゃ、大変だ!!

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■もちろん、糖尿病は病気です

 近頃、新聞で読んだのですが、

 「厚生労働省が予備軍も含めた糖尿病患者について、

  自己判断で治療を中断するのをかかりつけ医やカウンセラーの協力で防ぎ、

  症状の悪化や合併症を予防する事業に乗り出すことを決めた。」

 とありました。

 糖尿病患者に対する国の医療負担の削減のためかどうかはわかりませんが、

 糖尿病患者を減らすことに、国がサポートしてくれるのはいいと思います。

 そこで、自分が28歳の時のまだ糖尿病予備軍の頃に感覚を戻してみますと、

 ・・・・・

 余計なおせっかいですね・・・。

 それよりも、自分と糖尿病を結び付けて欲しくないという気持ちがあります。

 それは、なぜか?

 糖尿病にはかっこ悪いイメージがあるからです。
 
 まず、このイメージを良くする、

 もしくは糖尿病に対する誤ったイメージを正すことの方を先に行ったほうが、

 糖尿病患者は糖尿病と向き合い、治療の中断を防げるのではないでしょうか?


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  トレンド俳優が糖尿病にならないかな~。

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更新日 : 2006年12月20日 | コメント (0)

第43話 ささいな一言

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/12/18 vol.0043
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


病院の中は暖房でとても暖かい。

時に、冷たい飲み物が飲みたくなる。

わたしは病室にお水とブラックのコーヒーのペットボトルを用意。

ちなみにこれはもともと空腹対策用で準備。お腹が空いたときに飲む。

氷がないから、飲むときはいつも生ぬるい。

そこで、近くにコンビニがあるので、氷が入ったペットボトルを買いに行く。

コンビニの中でキョロキョロと氷が入ったペットボトルを探す。

やはり、冬なのか、氷が入ったペットボトルは置いていない。

それでもわたしは探し続ける。

そして、その姿に店長らしき人が気づく。

うろうろ動き回るわたしを不審に思ったみたいだ。

わたしを動きを監視しているようだ。わたしが動く後をつけている。

「気のせいかな?」そう思った瞬間、窓ガラスに映った店長と目が合う。

その直後、レジに人が並んでいるにも関わらず、店長は奥に引っ込んだ。

防犯カメラをチェックしに行ったのか?

どっちにしろ、感じが悪い。

そのコンビニにはお水やコーヒーや雑誌を買いによく行く。

それなのに・・・。

もう、二度とこんな感じが悪い店には行くもんかと心に決めた。

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■ささいな一言
 
 今回もわたしの小心者振りを十分に発揮した出来事です。

 ひょっとしたら、わたしの勘違いかもしれません。

 店長さんはまったく別の用事で奥に引っ込んだのかもしれません。

 しかし、わたしは防犯カメラをチェックしに行ったと思いました。

 それまでの店長さんの行動で、つじつまが合うからです。

 しかし、わたしの後をつけていたというのも、

 たまたま、そこに用事があったのかもしれません。

 いまとなっては、事実は分かりません。

 しかし、ひとつだけ間違いのないことは、

 わたしは、もうあのコンビニには行かないということです。

 さてさて、ここから強引に糖尿病の話に持って行きます。

 糖尿病は自己管理の世界です。

 周囲がどんなに正しいことを言っても、

 本人が納得して、行動しなければまったく意味がありません。

 仮に今回の出来事は、すべてわたしの勘違いだったとして、

 あのコンビニには行かないと決めたことが間違っていたとしても、

 いまの状態では、わたしはコンビニには行きません。

 入院をしていると、旦那さんの血糖値が高いと心配されている

 主婦の方と話をする機会がありました。

 その方は、旦那さんがまったく言うことを聞いてくれないと嘆いています。

 ひょっとしたら旦那さんは奥さんの何気ない一言を誤解して、

 へそを曲げているだけかもしれません。

 食べたら駄目!!、飲んだら駄目!!、運動しなさい!!

 さすがに、これでは参ってしまいます。

 まずは血糖値が高いという旦那さんの気持ちを聞いてあげてください。

 近頃、それが非常に大切ではないかと思っています。


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  その気にさせた方が勝ち!!

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■編集後記

 先週、毎日新聞の取材を受けました。とても感じのいい記者さんでした。
 
 毎日新聞で連載中の「なくそう減らそう糖尿病」にわたしの糖尿病奮闘記を

 取り上げてくださるそうです。来年、2007年1月8日に掲載予定だそうです。

 なんか、わたしの考えや活動が受け入れられたようで感激しています。

 よろしければ、1月8日は毎日新聞をお読みになってくださいね。




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更新日 : 2006年12月26日 | コメント (0)

第44話 不規則の数値

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/12/25 vol.0044
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


先週の金曜日に退院した。わたしは約1ヶ月半の入院だった。

3,4ヶ月の長期入院の患者もいれば、2,3日で退院する患者もいる。

当たり前だが、病院では入院患者が入れ替わる。

いつものように消灯後の病院のベッド。

今日、入院したと思われる患者が電話で話している。

静まった病院の中では、電話の声はやけに大きく聞こえる。

・・・・・・・・・・

「もしもし、俺」と患者。

話し口調から話し相手は友人と思われる。

「俺、いま入院してるねん」と患者。

その声はやけに誇らしげに聞こえる。

友人が患者に、なぜ入院してるのか聞いたのだろう。

「俺、いままで不摂生してたやろ。それで不摂生の数値が高いねん

 その数値が安定するまで1ヶ月ぐらい入院するねん」と患者。

この患者は糖尿病で入院したんだとわたしは思う。

また、友人が不摂生の数値って何か聞いたのだろう。

「確か、エーワンシーとかなんとか言ってたわ。」と患者。

最後に、

「俺、外出も、外泊も出来るから近くに来たら寄ってや」

・・・・・・・・・・


結局、この患者は一言も「糖尿病」という単語を発しなかった。

確か、わたしも初めての入院時、友人には同じような電話をした気がする。

この患者がわたしと同じ道を歩まないように願う。


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■不規則の数値
 
 今回、入院した患者の電話の内容はほとんどの患者が聞いたと思います。

 その中にはもちろん糖尿病の患者もいます。

 わたしはこの患者の会話を発病当初の自分と重ねました。

 当時のわたしは、時間に関係なく仕事をバリバリしていました。

 「不摂生 = 出来るサラリーアンの宿命」

 な~んて思っていたのも事実です。

 自分の身体の状態を直視せず、自分に都合よく解釈していました。

 今、思うと 

  「不摂生 = 出来る男の宿命」

  「糖尿病 = 自己管理が出来ない男の病気」 

 で、

  「不摂生 ≒ 糖尿病」

 という考えはあるにはあったのですが、

 そんなに強く意識はしてなかったように思います。

 この入院患者さんも、わたしと同じ意識ではないかと思いました。

 働き盛りで、意識の欠如(無関心)によって糖尿病になると、

 精神的にも、肉体的にも辛いですよ~。


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  HbA1C・・・、不規則の数値・・・、ウマイ!!

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■編集後記

 今年1年、糖尿病奮闘記をお読みくださりありがとうございます。

 これから年末・年始のお祝いで暴飲暴食の危険が高まると思いますが、

 ストレスが高まらないように、血糖コントロールを行ってくださいね。

 来年もこのような感じでわたしは糖尿病とお付き合いをしていきますので、

 今後ともよろしくお願いいたします。皆様のご健康を祈っております。




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更新日 : 2007年1月 9日 | コメント (2)

第45話 1本80万円のワイン

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2007/1/9 vol.0045
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


明けましておめでとうございます。

今年も糖尿病奮闘記をよろしくお願いいたします。

とあるスーパー。

「タレントの中尾彬さん、フレンチの鉄人酒井シェフが

 1本80万円のワインと間違ったワイン。残り僅か!!」

そんな広告が目に飛び込んできた。

芸能人格付けチェックで利用されたワインが置いてある。

「1本80万円のワインか・・・、残り僅かか・・・」とわたし。

値札を見る。2,980円。躊躇なく買い物カゴに入れた。

ニコニコ顔で帰宅。

奥さんに、「80万円のワイン買って来たぞ!」と告げる。

ものすごく恐ろしい顔をしたので、正直に話す。

そして夕食時、二人でワクワクしながらワインを飲む。

「ん?、・・・」そして、もう一口飲む。

「はぁ~。これが80万円のワインの味か・・・」とわたし

美味しくない。

「これやったら、2,980円でも高いな・・・」

奥さんも同じ感想。

安上がりな夫婦? 確かにその通り。

自分に正直な夫婦。そうとも言える。

糖尿病は自分に正直でいることが大切。


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■1本80万円のワイン。

 1本80万円と間違えるほどのワインを飲んで、美味しくないと感じました。

 それだけではなく、それが2,980円でも高いと思いました。

 「高いワインが美味しい」

 わたしの中では、これは正しくなさそうです。

 もし、松茸が1本10円で、しいたけが1本1万円だったら、

 いまのように松茸が美味しいと絶賛されているでしょうか?

 そんな疑問も沸いてきます。

 行列がでてきるラーメン屋さん。みんな美味しい美味しいと言っています。

 しかし、わたしはあまり美味しいとは思いません。

 そして後日、またそのお店に行こうと誘われました。

 この場合、どう答えて行動するのかがポイントだと思っています。

  A.みんなが美味しいと言っていて、美味しくないといいにくいので、
    行きたくないけれど、一緒に行く。

  B.自分が美味しいと思わないので、お誘いを断る。

 円滑な社会人生活を送るには「A」を選択したほうがいいと思いますが、

 糖尿病患者は「B」の考えのほうがいいと思います。
 
 糖尿病は健康な人と同じものを食べても、血糖値の上昇は全然違います。

 他人が食べても大丈夫だから、自分も大丈夫と思うのは危険です。

 他人の価値観に同感するよりも、自分の価値観を大切にした方がいいのです。

 さらに、同じ糖尿病患者でもそのときの身体の状況(風邪・下痢)などでも

 血糖値の上昇は違ってきます。

 なので、糖尿病と向き合うには自分の身体を中心に、

 言わば、自己中心的な考えを持つことも必要であると思っています。

 自分が自分の身体を裏切ったのなら、身体は崩壊するだけなのです。


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  わたしはこれまで何度、自分の身体を裏切ってきたのだろう・・・。

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■編集後記

 昨日(1月8日)毎日新聞に糖尿病奮闘記が紹介されました。

 さすが、全国新聞に紹介されるとサイトを訪れる方が飛躍的に増えますね。

 掲載されたことが嬉しくて、毎日新聞をコンビニで5部ほど買ってしまいました。

 今年も糖尿病奮闘記をよろしくお願いいたします。 




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更新日 : 2007年1月19日 | コメント (0)

第46話 祝!東海大仰星ラグビー部

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2007/1/15 vol.0046
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


2007年1月8日。いつもより早く目覚める。

そう、今日は糖尿病奮闘記が毎日新聞で紹介される。

ドキドキしながら、新聞ポストに向かう。

新聞をめくる。何故かどんぴしゃで自分の記事のページを開く。

「載っていた!!」

想像以上に大きな記事だ。

糖尿病という病気だけど、実名で新聞に掲載されるのは気分がいい。

さらに・・・、

毎日新聞が主催している全国高校ラグビーフットボール大会で

東海大仰星高校が優勝した記事もあった。

何を隠そう、わたしは東海大仰星高校の卒業生だ。

2007年1月8日の毎日新聞はわたしにとって宝物となった。

わたし・糖尿病・東海大仰星高校・ラグビー・毎日新聞。

これらがすごい確率でマッチしたのが2007年1月8日の毎日新聞。

なんという偶然。誰もがそう思う。

しかし、これは与えられた偶然ではない。

みんなが行動して頑張った結果、与えられたご褒美だと、そう思う。

完治しないといわれている糖尿病。

しかし、行動して頑張っている人にはご褒美が与えられるのではないか

そんな気がしてきた。


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■祝!東海大仰星ラグビー部

 毎日新聞が主催している全国高校ラグビーフットボール大会で

 母校である東海大仰星高校が日本一になりました。

 ちなみに監督の土井先生は、わたしのクラスの女子の体育の先生でした。

 卒業してから15年以上もたつのですが、

 やはり母校が優勝するのは嬉しいものです。

 おめでとう! 東海大仰星ラグビー部!!

 この記念すべき日にわたしの糖尿病奮闘記も同じ毎日新聞で紹介されました。
 
 間違いなく、これは偶然です。

 しかし、この偶然は待っていたら決して起こることはなかったでしょう。

 東海大仰星高校ラグビー部の優勝に向けての必死の練習。

 毎日新聞の「なくそう減らそう糖尿病」の特集。

 東京からわざわざ取材に来てくれた記者さん。

 そして、糖尿病奮闘記というサイト。

 奇跡的な確率で同じ日に毎日新聞に掲載されました。

 この奇跡的な確率はみんな一生懸命に頑張ったから起こった事だと思います。

 東海大仰星高校ラグビー部が途中で負けてしまったら、

 毎日新聞が糖尿病の特集をしてなかったら、

 記者さんが取材に来てくれなかったら、

 わたしが糖尿病奮闘記を続けていなかったら、

 この現実はなかったでしょう。

 完治しないといわれている糖尿病なのですが、

 人間の身体には神秘の力が眠っていると思います。

 頑張って行動していれば、ひょっとして奇跡が起こって、

 糖尿病が治るのではないかと、そんな気持ちになったいい日でした。


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  諦めずに頑張りましょう!!

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更新日 : 2007年1月27日 | コメント (0)

第47話 主役は糖尿病

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2007/1/22 vol.0047
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


このメルマガを始めた頃は娘は2歳。話す言葉は単語だった。

いまは3歳。自分の思い・考えを話す。

「ママ~、今日お風呂で頭洗わんでいい~?」とむすめ。

近頃、髪の毛を洗うのを嫌う。

しかし、奥さんには聞こえていないようだ。

「昨日、洗ったからええよ~」とわたし。

しかし、娘は完全に無視。

「ねぇ~、ママ~、頭洗わんでもいい~?」と繰り返しむすめ。

「ええよ~」と繰り返しわたし。

その瞬間、娘がキッとパパの顔を見る。

「ママに聞いてんの!!パパは言わんでいい!!」とむすめ。

その姿が可愛いもので、わたしも負けず、

「ええよ~、ええよ~、ええよ~」と娘に近づく。

パチンっ!!

娘のビンタがとぶ。

「パパなんか嫌い!!あっちいけ!!」とむすめ。

そのやり取りに気づいた奥さんが

「今日、お風呂で頭洗わんでいいよ」と一言。

娘が誇らしげにわたしに言う。

「ママが、お風呂で頭を洗わんでいいって」とむすめ。

言っている事は同じやのに、なんでママなんや。

悔しいからお風呂で娘の頭を洗ってやった。


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■主役は糖尿病

 わたしは3度目の入院時に、これからの糖尿病生活において

 とても大切な二人の方と出会いました。

 一人は20数年間、インシュリン注射をしているおっちゃん。

 もう一人はわたしと同級生で同じ2型糖尿病を患っているKさん。

 20数年間インシュリンを注射しているおっちゃんは

 合併症も患っており、糖尿病に対する言葉一つ一つが心に響きました。

 「兄ちゃん、糖尿病患者はいつもお腹が空いているぐらいがちょうどええねん」

 とか、おっちゃんが人工透析に向かう直前に、

 「兄ちゃん、待ってるで~」と笑顔で話されたときは、

 糖尿病の怖ろしさを感じたと共に、何か心地よさも感じました。

 また、Kさんとは同じ年齢ということもあり、糖尿病について考えていること、

 普段の生活での苦悩、そしてこれからの人生についてなど、

 いままで一人で悩み苦しんでいたこと事を共有できました。

 「糖尿病」

 病気は同じでも、性別・年齢・職業・環境などで、

 悩むところ、苦しいところは違ってきます。

 女性ならば妊娠・子育てに悩みがあるのかもしれません。

 また働き盛りのサラリーマンなら、仕事・家族などに悩むかもしれません。

 しかし、糖尿病で同じような状況の人がいないので、

 どうしても糖尿病に対しては一人で悩むことが多いのではないでしょうか?

 同じ環境の糖尿病の方と知り合えば、話す内容は事は心に響きます。

 痛みを慰めあうのではなく、糖尿病という現実を受け止めて前に進んでいく。

 それだけで、苦しみはだいぶ軽くなります。

 今回の入院で そんな場をインターネットで作りたいと思い、

 糖尿病が主役の糖尿病のコミュニティーサイトを作っています。

 このコミュニティーサイトは基本的には糖尿病に関係のある人ならば、

 誰でも無料で参加できますが、ただ参加するにはこのコミュニティーサイトの

 メンバーから招待されないと参加できないようにしています。

 まだ、正式にはスタートしていないので、メンバーはわたししかいません。

 まずは個人的に知り合った方を招待していこうと思っていますが、

 このメルマガを読んでくださっている皆様は、

 もちろん招待させていただきたいと思っています。

 そこで、このコミュニティーサイトに参加したい方がいらっしゃいましたら、

 「dm@enjoy-dm.com」まで参加希望のメールをお送りください。

 準備が整いましたら「はしもと」から招待状をお送りいたします。

 DMサークル:http://www.dm-circle.jp/
 
 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  糖尿病が主役です。

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更新日 : 2007年2月 3日 | コメント (0)

第48話 糖尿病仲間

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2007/1/29 vol.0048
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


まず初めに、DMサークルに参加表明をしてくださった皆様。

先週、ご招待メールを送らせていただきました。

このDMサークルで同じような環境の人と出会い、悩みや不安を分かち合い、

そして希望を持って糖尿病と向き合えるような

そんな存在になってくれればいいなと思っています。

ご参加、本当にありがとうございます。

また、一人で糖尿病を悩んでいらっしゃる方がいれば、

いつでもお待ちしていますので、お気軽に連絡してください。

・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・


我が家の中では、むすめはとっても我がまま。

パパやママに怒られると泣きながらこう言う。

「パパもママもあっちに飛んでいけ~!!」

とても可愛いので、つい顔がほころんでしまうが、ここはじっと我慢。

「ごめんなさいわっ!!」と強い口調のわたし。

「いやっ!!」とむすめがわたしに近づいてくる。

そして、わたしの顔にパンチ。

わたしはじっとして、パンチを受ける。

そして、わたしは心を鬼にしてむすめを叩く。

叩くということが、どんな痛みを相手に与えるのか教えている。

「辛い・・・、でもここは我慢。早く謝ってくれ。」と心の中のわたし。

しかし、むすめは反撃。

「さすが我がむすめ、やるな。」と感心しながらも、

さっきより、少し強くむすめを叩く。

何度か繰り返し、やっと娘が謝る。

泣きじゃくる娘をギュッと抱きしめる。パパも泣きそうだ。

しかし、こんな娘も保育所では優等生。

「娘が駄々をこねたことがない」と保育士。

「駄々をこねない娘を見たことがない」とわたし。

保育所には活発な園児もいれば、物静かな園児もいる。

子供の性格もあるが、親の育て方もある。

若い親もいれば、年配の親もいる。

親はいろんな考え、いろんな環境の中で子育てをしている。人それぞれだ。

人それぞれだけど、わたしと共通している部分がある。

それは、同じ年齢の子供の親であるということ。


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■糖尿病仲間

 「糖尿病」と一言で言っても、付き合い方はそれぞれです。

 1型糖尿病で幼少の頃からインシュリン注射をしている小学生。

 自分には糖尿病は関係ないと、糖尿病になってしまったサラリーマン。

 妊娠中毒症で妊娠と同時に糖尿病になってしまった妊婦さん。

 バイクの交通事故で膵臓が機能しなくなった高校生。
 
 家業がうまくいかず、ストレスのため糖尿病になった自営業。

 このままでは糖尿病になることを覚悟して、糖尿病になったご年配。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・

 ・・・・・・・・・・

 ・・・・・

 いろいろな方が、いろいろな環境で糖尿病になっています。

 わたしはこの糖尿病奮闘記というメルマガを発信しているおかげで

 いろんな糖尿病の方からメールを頂きます。

 中にはわたしが掲載された新聞を切り抜いて持っていてくださる方。

 勉強になり、これからも続けてくださいという励ましのメールもあります。

 そんなメールにわたし自身も非常に励まされています。

 ただ、わたしは自分と同じ環境の人には自信をもって相談に乗れるのですが、

 糖尿病で妊娠をされた方や、10代で糖尿病になられた方、

 その他、わたしが知らない環境で糖尿病になられた方には

 わたしはその方の話を聞くことしか出来ません。

 また、糖尿病患者、糖尿病予備軍の方は病気に対しては基本的に孤独です。

 女性や若い年代では自分が糖尿病であることをなかなか相手に

 話すことに抵抗があるからです。

 仮に20代の若者が「私は糖尿病ですが、あなたも糖尿病ですか?」

 と尋ねることはしないと思います。

 糖尿病患者にとって、糖尿病について気兼ねなく話せる人がいる

 それが、食事療法、運動療法と同じように大切なことだと思っています。

 DMサークル:http://www.dm-circle.jp
 
 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  まだ宣伝してる・・・。

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更新日 : 2007年2月 7日 | コメント (0)

第49話 歯がゆい想い

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2007/2/5 vol.0049
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


「ただいま~」とわたし。

し~ん・・・

いつもなら仕事から帰ってきたら、むすめがドタドタとドアを開ける。

「パパ、おかえり~」

それがわたしの最高の癒し。それが今日はない。

「なぜっ、ないのだっ!!」とわたしは一気に不安になる。

部屋に入って様子を見る。むすめの足の裏にバンドエイドが貼ってある。

「保育所で、足の裏にとげが刺さったみたい」と奥さん。

「パパに取ってもらうって、言うことを聞かない」とこれまた奥さん。

わたしは一気に癒される。なんて可愛いむすめなんだ。

しかし、むすめの足の裏をみた瞬間にその思いは一気に消え失せる。

「奥深くまでとげが埋まっている。これでは皮膚を切らなくてはいけない」

躊躇しているわたしにかわって、奥さんがむすめの足のとげを抜く。

「パパ~、痛い!!」と泣きじゃくるむすめ。

「ママ嫌い!!、パパ~、痛い!!」とむすめがわたしにしがみ付く。

パパ、ママに叱られて泣きじゃくるむすめは何度となく見てきた。

しかし、この泣きじゃくるむすめを見ているとやり切れない気持ち。

保育所でとげが刺さるのは仕方がない。だけど、

なぜ、保育士はそれに気づかない?

なぜ、むすめは保育士にとげが刺さって足が痛いといわない?

どちらも好きだから、やり切れない気持ちでいっぱいだ。

無事に奥さんがとげが抜き、痛みが落ち着いたむすめはこう言った。

「ママ嫌いっ!! パパがいいっ!!」

嬉しい反面、心の中でつぶやく。

「今回はパパができなかったことをママがしてくれたんやで」


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■歯がゆい想い

 わたしはDMサークルをオープンしてからメンバー探しました。

 どんなにいい箱を用意しても、その箱が使わなければ意味がないからです。

 「宝の持ち腐れ」 昔の人はうまいこと、例えたものです。

 そして、わたしがメンバーを探すために「糖尿病」というキーワードで

 糖尿病を一人で悩んでいる人がいないか探しました。

 その中で、わたしは気がついたことがあります。それは自己紹介で、

 「わたしはケーキが大好き。このままでは糖尿病になってしまう~」とか

 「こんな生活をしていると、糖尿病まっしぐら」というような事を

 書いている人が意外に多いということです。

 みんな糖尿病を知っているんやという想いと同時に、

 もし、糖尿病になったらひとりで苦しむだろうなと思ってます。

 それは糖尿病を誤解して、糖尿病を知らないからです。

 糖尿病患者がどれぐらい苦しんで、懸命に世間の誤解と戦い、

 そして合併症という不安を抱きながら生きているのを知れば、

 糖尿病になるなんてことは軽々しく言えないはずだと思っています。

 糖尿病は発病そてしまったらおしまいなのです。

 本当は糖尿病を発病する前に、糖尿病患者の話に耳を傾け、

 糖尿病を知れば、糖尿病になる人は減っていくと思います。

 いま、このメールを読んでくださる糖尿病予備群の方は大丈夫です。

 きちんと糖尿病と向き合っているからです。

 本当に糖尿病の怖さを知って欲しい人は、きっと糖尿病には興味はないし、

 そしてDMサークルにも興味を示さないでしょう。

 何とも、歯がゆい想いです。

 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  DMサークルでは糖尿病予備群の方も大歓迎です。

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更新日 : 2007年2月14日 | コメント (2)

第50話 糖尿病という名の電車

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2007/2/12 vol.0050
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


「パパ~、だっこぉ~」とむすめ。

1年前のわたしなら迷わず、喜んでだっこする。

しかし、いまはためらう。

悩んだ挙句、むすめを抱っこする。

そして・・・、

「パパ、あっち!!」とむすめが指差す。

「やはり、そうか・・・」とこころの中のわたし。

むすめが指差したのは食器棚。

そう、食器棚の一番上の段にはお菓子が隠されている。

抱っこしてしまった以上は仕方がない。

かがんだ姿勢で抱っこをして、食器棚に向かう。

何とか一番上の段を見られずに、娘を下ろした。

ちょっと不満げなむすめ。

しかし次の瞬間、むすめは椅子を持ってきて、お菓子を見つけた。

「やるな!!」とむすめを褒めて、お菓子をあげた。

そして、わたしは奥さんに叱られた・・・。


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■糖尿病という名の電車

 先日、わたしは生まれて初めて糖尿病の掲示板に書き込みをしました。

 相手の言っていることを理解し、そして自分の伝えたいことを明確にし、

 誤解を生まない言葉を選んで書き込みました。

 書き込みをしようと決意してから、半日考えてしまいました。

 しかし、その後の他の人の書き込みを読んでいると、

 ほとんど嬉しくなるものだったのですが、悲しくなるものもありました。

 みんな、糖尿病で悩んでいます。厳しい人もいれば、甘い人もいます。

 知識が豊富な人もいれば、糖尿病になったばかりの人もいます。

 ただ、みんな糖尿病と向き合っている。それだけは共通していると思います。

 例えば、電車に乗っているとします。背が高い大人は吊り革を持ちます。

 小さい子供は吊り革には届かないので、座席の横の手すりを持っています。

 赤ちゃんはお母さんに抱かれて座席に座っています。

 また、足を骨折した大人は、吊り革を持たずに座席に座ります。

 みんな方法は違えど、急ブレーキに備えて身を守っています。

 背が小さい子供に、身を守るために吊り革を持てと誰も言いません。
 
 しかし、精神的な話になると、なぜか吊り革を持てない子供に対して、

 「なぜ、身を守るために、吊り革を持たないんだ! お前はおかしい!!」

 といっている様な気がします。

 精神的な部分も人それぞれ、強み、弱みがあるかと思います。

 また、痛みを知って、初めて弱さを知った人もいるかと思います。

 むすめの話しに戻りますが、お菓子に手が届かなければ椅子を使います。

 むすめがジャンプして、届かないお菓子を取ろうとしていたら、

 わたしは届くように工夫をしなさいと教えるでしょう。
 
 精神的な事も同じで、弱音を吐いたり、誰かの助けを求めたりするのは、

 本当に自分を見つめた強さだとわたしは思うのです。

 弱いことは情けないことでない。わたしは、そう思うのです。

 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  みんな一生懸命。これだけは間違いのない真実。

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更新日 : 2007年2月21日 | コメント (0)