糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くない。怖いのは糖尿病に対する無関心。糖尿病に関心を持つことが糖尿病対策の第一歩。

糖尿病奮闘記

第11話 隠れ糖尿病

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/4/10 vol.0011
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


4月になり、人事異動でわたしは新しい部署に移る。

社内狭しといえども、わたしの糖尿病の事を知っている人は少ない。

今回の異動は、社内でも重要な任務。

糖尿病であるわたしに与えてくれたやりがいのある仕事。

ここでわたしは悩んでしまう。

「糖尿病である事を言うか言うまいか」

 ・糖尿病はかっこ悪い。
 ・糖尿病に対する偏見。
 ・自己管理が出来ない人が仕事をきちんとできるのか?

そんな声が心の奥底から沸きあがる。

しかし、わたしは学習した。

インシュリンを打つ前ならおそらく自分が糖尿病であることを

「隠した」だろう。

しかしいまは違う。わたしは自分が糖尿病であることをメンバーに伝えた。

糖尿病でインシュリンを打っているわたしは、

昔のように時間を気にせず、仕事に没頭することはできない。

一時期ならばそれは可能かもしれないが、

仕事のためにこれ以上、病気を悪化させたくない。

「糖尿病だから昔のようには仕事ができない」

なんかこれでは悲しいが、しかしこれは事実である。

勇気ある撤退と、自分を慰める事にしよう・・・

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■隠れ糖尿病

 今回は、巷で騒がれているのが「隠れ糖尿病」についての話です。

 糖尿病だと判断される基準として、空腹時の血糖値が

 110mg/dl以下だと言うものがあります。

 健康診断や人間ドックの前の日は、食事を20時までに食べて、

 それ以降は食べず、当日の朝食も抜いて、血糖値を測定します。

 更に普通は健康診断の前になると気をつけて節制します。

 それで、空腹時の血糖値が110mg/dlを超えているのならば、

 糖尿病ではないかと診断され、糖尿病の恐怖にさらされるわけなのですが、

 実はこれはある意味、幸せな方なのです。

 なぜ? 糖尿病と診断されて、幸せなのか?

 それは、自分が糖尿病であるかもしれないという自覚が生まれるからです。


 空腹時の血糖値以外にも食後2時間(一番血糖値が上がるとされる時間)の

 血糖値が160mg/dl以下であるということも、重要なポイントなのです。

 「隠れ糖尿病」といわれる人は空腹時の血糖値が110mg/dlなのですが、

 食後2時間の血糖値が160mg/dlを超えているのです。

 これでは人間ドックなので1時間ごとにブドウ糖を注射して血糖値を測定する

 という検査をしなければ、自分が糖尿病であることに気づきません。

 自分が糖尿病であるかもしれない、まだ正常に戻れるかもしれない時期を

 病院の検査でも出てこないのです。

 
 糖尿病であるかもしれないと不安な方は、

 食後2時間の血糖値を測定する検査を受けるか、自己血糖測定器で測定しても

 いいのではないでしょうか?

 ちなみに、わたしが昼食なので、高カロリーの食事をしたあとで、

 血糖値が高いだろうな~と思う症状は

 ・のどが渇く(のどの奥が少し痛い感じ)
 ・いつもより急にトイレに行きたくなり、我慢ができない。
 ・小便が泡立つ
 ・なんか眠くなる
 ・ボーっとする

 このときは血糖値がだいぶ高いのです。

 わたしの場合は、高カロリーの食事をすれば、

 必ず血糖値が高くなるので分かるのですが、

 糖尿病でない方は、それが糖尿病が原因なのか、

 それ以外が原因なのか、なかなか分かりにくいですよね。

 ちなみに、血糖値が160mg/dlを超えると、尿に糖がでてくると言われています。

 わざわざ血を出してまで血糖値を測るのには抵抗があるのなら、
 
 尿検査を受けるという手もあります。


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  隠れているのなら、見つけてあげましょう!!

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更新日 : 2006年9月27日 | コメント (0)

第12話 自分の状況

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/4/24 vol.0012
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


これはわたしが入院した時の4年前の話。

最初の入院は予定入院ではなく、緊急入院。

緊急入院のため、内科病棟があいておらず、外科病棟に入院。

入院当初は異常な血糖値を下げるため、

看護士さんが肩にインシュリン注射を打つ。

数日後、血糖値も治まり、投薬治療に変更。

それと同時に内科病棟があいたため、病室を移る。

そこで、事件は起きた。

移動した病室に看護士さんがやってきて、

肩にインシュリンを打とうとした。


「ちょっと待ってください!!」とわたし。

「なんですか?」と看護士さん。

「これから投薬治療のはずなんですが・・・」とわたし


看護士さんはナースセンターに戻る。

内科病棟と外科病との連絡ミスだろう。しかし謝罪はない。

これはある意味、恐ろしい。

肩に注射しているものが「インシュリン」という事を知らずにいたら、

間違いなく「低血糖」を起こしていただろう。

さらに「低血糖」という事を知らずにいたら・・・。

医療ミス。

人の命を守る病院では絶対に犯してはいけないミス。

しかし、現実問題として医療ミスはある。

自分がいま、どういう状況で、どんな治療を受けているかを

知る事は大切な事。


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■自分の状況

 わたしが実際に経験した医療ミスの話で書いた

 「自分がいま、どういう状況で、どんな治療を受けているか」

 ということは、糖尿病対策でも非常に大切なことです。

 糖尿病の知識を吸収することは非常に大切なのですが、

 それよりも、いま自分がどのような状況なのかを知る必要があります。

 繰り返しの話なのですが、血糖値が高いという事は自覚症状がありません。

 仮に自覚症状がでてしまったら、それはアウトです。

 アウトになってしまったわたしでも、

 自分がいまどういう状況か見失う時があります。

 例えば、いつもと同じように朝起きて、血糖値を測定すると、

 びっくりするような高血糖の時があります。

 食べたもの、食べた時間、そのときの体調、ストレスなどで、

 血糖値は変わってきます。

 わたしは毎朝、血糖値を測定しているので、

 この変化を数値として読み取る事ができるのですが、

 仮に読み取る事が出来なければ、

 高血糖の状態でいつもと同じように朝食を食べます。

 そして血糖値を、ますます上昇させてしまいます。

 いつもと同じような生活をしていてもです。

 このような場合は、朝食を食べず、低血糖に気をつけながら、
 
 血糖値を正常な範囲まで下げるために普段とは違った生活をします。

 普段とは違った生活をすることで普通に戻すのです。

 ちょっと耳の痛い話で締めさせていただきます。

 長年、血糖値が高いと診断されている糖尿病予備軍の方!!

 今の生活を続けていると、必ず糖尿病になりますよ!!

 長年、糖尿病予備軍と言われているということは、

 血糖値の変化が正常になっていない生活を送っているのですから・・・。

 正常な範囲になるように今の生活を変えなければなりません。

 そのために、いまの自分の状態を知る必要があるのです。


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  糖尿病にならないためには、まず自分を知る事です。

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更新日 : 2006年9月27日 | コメント (0)

第13話 体調不良は難しい

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/5/1 vol.0013
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


昨日の朝から2歳の娘は下痢。元気がない。食欲もない。

オマルでウンチをするが、出てくるのは下痢のウンチ。

下痢のときはトイレに行くタイミングが難しい。

近頃、やっとオマルで用を足せるようになった娘には、

下痢という初めての体験で、オマルに行くまで我慢できない。

そして、紙おむつにもらしてしまう。

それがショックで泣き叫ぶ。

それを、見ているわたしが辛くなる。

「出来ることなら変わってあげたい!!」

泣き疲れたのもあり、ぐっすりと昼寝をする。

そして、夕方。

娘は見事に復活する。さすがに回復力は素晴らしい。

わたしも一安心・・・。

が・・・、

今度はわたしが体調が・・・。

糖尿病になると免疫力が低下する。

娘がかかった病気は、その後、わたしにも移り、

症状は娘以上に重くなる。

「よかった・・・、娘の病気を変わってあげられた・・・」

とそう思いながら、今日一日頑張ろう・・・。

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■体調不良は難しい

 糖尿病になると、常日頃から身体は重く感じることが多いのです。

 例えば、電車に乗り遅れそうになって、急に走ったりすると、
 
 いまにも吐きそうになるぐらい、身体が辛くなるのです。

 糖尿病になるまでは、それを「運動不足のせいだ」と思って、

 特に気にしなかったのですが、

 糖尿病になってみると、この疲れ方は異常だと思うようになったのです。

 体調という言葉があるのですが、「体調が悪い」というだけでは、

 なかなか病院にいって検査などしないですよね。

 熱が39度でていたり、咳が激しかったりというような症状がでてくると、

 病院にいって、症状を説明できるのですが。、

 なんか体調が悪いなというときは、自分でその原因を決めて、

 大丈夫だと、つい思ってしまうのです。

 現代人は仕事が忙しくて、病院に行く時間を作るのも大変です。

 病院に行く時間を作るという大変な労力を考えれば、

 多少、体調が悪くても我慢してしまいます。

 それはそれで仕方がないと思うのですが、そのままでは危険があります。

 そこで、わたしからの提案です。

 年に1度の健康診断や人間ドックを受ける場合は、

 1週間ぐらい前から、健康診断のために摂生したりしませんか?

 (ひょっとして、わたしだけ・・・?)

 その摂生をやめて、普段の生活のままで受診してみてはいかがでしょうか?

 摂生した生活を受診後も続けられるのらいいのですが、

 スポット的に数値を良くするために摂生をするのから、それは危険です。

 健康診断では素直に身体の声を聞いてみませんか?
 

 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  あ~、なんか体調が悪いでは、仕事を休めない・・・。

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更新日 : 2006年9月27日 | コメント (0)

第14話 糖尿病患者の性欲

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/5/8 vol.0014
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


ゴールデンウィーク。娘とともに実家に帰る。

もともと人見知りの娘。

久しぶりに会う祖母に気を遣う。

そこには姉夫妻、妹夫妻と知らない人ばかり。

笑顔が引きつっている。

話題は妹夫妻の赤ちゃんに集中。

時間が経つにつれて、苦渋の表情に変わる。

・・・・・・

そして帰宅の電車の中。

娘は何かに解放されたように喜び、はしゃぐ。

「これも試練だ・・・」

そう思い、グッと娘を抱きしめる。

そして翌日。

昨日の精神的疲労で、娘の体調が悪化。

食欲がなく、熱が出る。

ストレス。

感じる場所、感じる強さは人それぞれ違う。

しかし、ストレスは体調を悪化させる。

もちろん、それは糖尿病でも同じ。


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■糖尿病患者の性欲

 糖尿病になると「食欲」を制限しなくてはなりません。

 しかし、その「食欲」は健康のバロメータでもあります。

 体調不良の時には「食欲」がなくなります。

 糖尿病のわたしには「食欲」以外に体調管理のバロメーターがあります。

 それが「性欲」です。

 まもなく34歳のわたしは、まだ「性欲」が減衰する年齢ではありません。

 しかし、糖尿病になってから確実に「性欲」は減衰しています。

 糖尿病の合併症の一つとして、勃起不全(ED)というのがあります。

 まだ、わたしはそこまではないのですが、性欲の減衰は辛いものがあります。

 3大欲の「食欲」と「性欲」が十分に満たされない。
 
 しかし「性欲」は薬の力を借りれば、よみがえらすことができます。

 その薬は「バイアグラ」。

 わたしは、「バイアグラ」を飲んでも大丈夫なのだろうか?

 それを調べているところ、薬剤師が書いた無料のレポートを見つけました。

 「ED(勃起不全)インポ治療薬“バイアグラ”
  あなたは飲んで良い人?いけない人?」

 http://tinyurl.com/l6447

 残念・・・。

 わたしは、バイアグラを飲んではいけない人のようです・・・。

 こうなれば、体調管理をきちっとして、「性欲」が復活するように頑張ります。

 みなさんも、読んでみてはいかがでしょうか?もちろん無料です。

 http://tinyurl.com/l6447


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  「性欲」を復活させるためにも、体調管理

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第15話 崩れたバランス

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/5/15 vol.0015
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


4月から人事異動になり、いままでとはまったく異なる業務になった。

いままでは、お客さんの業務分析を行い、そしてシステム構築の提案を行い

そしてシステムを構築する、まさにシステムエンジニアだった。

しかし、4月からプロジェクトを統括する部署が新設され、

そこに異動になった。

自己管理ができない糖尿病患者が会社のプロジェクトを管理する。

そこで、改めて痛感した。

自分は管理されるのが嫌いなのだと・・・。

気合と根性でなんとかなるものだ。その心意気に酔っていた。

しかし、管理されるのが嫌なわたしだからこそ、

みんなに負荷なく、管理する方法を見つけられるはずだと、

いまはそう信じ、突き進んでいる。


で、出てくるのがストレス。

糖尿病になる前までは、ストレスを感じているのか、感じていないのか

いまいち、分からなかった。

しかし、糖尿病になってからはそれは自覚症状として現れてくる。

その自覚症状は冠攣縮狭心症からくる「胸痛」の発作。

先週の金曜日、その胸痛が突如起こった・・・。


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■崩れたバランス

 ストレスは日常生活でみな感じているはずです。

 糖尿病になる前までは、自分ではストレスなんか感じていないと思っていました。

 実際に、そうだったと思います。

 悩みや問題はいろいろあったのですが、

 「なんとかなるわ~」の楽天的な考えで、事なきを得ていました。

 しかし、いまは違います。糖尿病になり、家族や職場に対して

 迷惑をかけているという後ろめたさから、ストレスを感じるようになりました。

 糖尿病に対しては「なんとかなるわ~」では済まされないからです。

 そして、分かったことが自分は「ストレスには弱い」ということです。

 実は、いままでは、ストレスを感じなかったのではなく、

 感じたストレスをうまく回避できる術を持っていただけではないかと思います。

 その術は身体が健康で、どんな環境の下でも自分は何でもできるという自信が

 あったために維持されていた術でした。

 しかし、いまは毎日2回のインシュリン注射、そして注射後30分には食事を取り、

 そして、夕方ぐらいから身体が疲労感を覚えるようになってからは、

 何でもできるという自身が崩れていってしまったのです。

 そして、ストレスを回避する術を失ったわたしが、

 ストレスをまともに浴びるようになり、

 そして、冠攣縮狭心症からくる胸痛の発作とも戦わなければならなくなったのです。

 
 わたしの場合、糖尿病というのは、糖尿病だけで済まされない病気です。

 糖尿病になったことで、いろんなとこに影響がでています。

 崩したバランスを元に戻すのは、意識改革から始めなくてはいけないのです。
 
 そう思い、新たなストレスを回避する術を見出している今日この頃です。


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  気合と根性ではどうにもならない・・・。

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第16話 普通になるためには普通ではいけない

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/5/22 vol.0016
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


日曜日は娘とともに近くの公園に遊びに行く。

途中の弁当屋さんでお弁当を買い、シートを持って公園へ。

買ったお弁当は「シャケ弁」

ホカホカ弁当屋でカロリーの低そうなものは「シャケ弁」ぐらい。

「シャケ弁デラックス」にしようかと迷う。

しかしデラックスにすると増えるのは「揚げ物」ばかり。

シャケが2切れになれば買おうと思ったけど、

唐揚げが増えるのでは、いまいち良くない。

いろいろ食べたい誘惑に駆られたけど、「シャケ弁」を迷わず選択。

決して、安上がりにしようと思って、「シャケ弁」にしたのではない!!

・・・のはず・・・。


そんなこんなで、公園に到着。

娘と「シャケ弁」を食べていると、近くから父親とその娘の声が聞こえる。


近くの娘:「パパ、それ何~?」

近くの父:「ビール」


うっ、うらやましい!!

好天の公園で、昼間から娘とビールを飲む。

そんな幸せ、いまのわたしには出来ない。

美味しいお茶と「シャケ弁」。これで満足。

これが普通だと自分に言い聞かせる。

つまらない話だが、これが糖尿病患者の日常の迷い・・・。

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■普通になるためには普通ではいけない。

 今回は日常における糖尿病患者の迷いをお伝えしました。

 糖尿病は他の病気と違って、自己管理をきちんとすれば、

 普通の人と同じような生活が出来るといわれます。

 しかし、それは本当でしょうか?

 普通の人と同じ生活。

 好天の休日に公園に行って、気持ちのいい気候の中で、弁当とビールを飲む。

 これは、ごくありふれた休日の過ごし方であると思います。
 
 しかし、糖尿病患者はその普通の生活をするのにも神経をとがらせます。

 つまり、自己管理を行う上では、普通の生活にも制限があります。
 
 「普通の生活を送るためには、普通の生活をしていてはいけない。」

 これが糖尿病患者の生活ではないかと思っています。

 しかも、これは1ヶ月だけ我慢すれば言いというものでもありません。
 
 画期的な糖尿病の治療法が見つかない限り、それは死ぬまで続くのです。

 糖尿病を甘く考えてはいないつもりなのですが、

 時に誘惑に負けてしまうのも事実です。

 負けたときは負けた事実を理解して、

 その後のフォローをきちんとすれば、糖尿病はまだ大丈夫ただと思っています。

 負けないために頑張るのも必要なのですが、

 いまのわたしは、負けた後のフォローをきちんとできるようにしています。

 今朝の新聞で、アメリカでは2003年以降に生まれた子供の3人に1人は

 糖尿病になるという記事を見つけました。

 また、医学の進歩でいろいろな病気の死亡率が下がってきているのに、

 糖尿病の影響による死亡率は年々増加しているそうです。

 糖尿病は個人の意識に委ねられる部分が多い病気です。

 また突発的に発病する病気ではないはずです。

 いまの自分の状況を知ることが大切なんだなと改めて感じた今日この頃です。


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  公園で寝そべって、ビールが飲みたいな・・・。

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第17話 泡立つ尿

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/5/29 vol.0017
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こんにちは。

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まもなく、月1回の定期健診の日が近づく。

結構、面倒くさいが歯医者の予約のようにキャンセルはできない。

それは、インシュリンを処方してもらわなければならないからだ。

インシュリンを処方してもらうと同時に検査も行う。

検査で悪い結果が出ると、入院とか診断されるのが嫌なので、

検査の日は職場に自己血糖測定器とインシュリンを持参する。

そして、検査時間に合わせて、いつもより早い時間に

職場のトイレでインシュリンを注射し、そして血糖値を下げる。

既にインシュリン注射暦1年半にもなると、

検査時点での血糖値をある程度、調整できるようになった。


そして、血液検査を行い、その結果、思ったとおりの血糖値に。

「しめしめ」と思うが、意外なところに盲点が・・・。

それは「尿検査」

血糖値を下げても、尿から糖がでていたのだ。

小手先だけでの対応は糖尿病には無理なようだ・・・。

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■泡立つ尿

 糖尿病では血糖値が高いという自覚症状はないのが問題です。

 血糖値を測定すれば、糖尿病かどうかは分かるのですが、

 忙しい毎日を送っている皆さんに、定期的に血液検査を受けるのは

 現実問題として、無理なことだと思っています。

 そこである程度、血糖値の目安になるのが、尿に含まれる糖です。

 普通の人は食後2時間でも血糖値が160mg/dlを越えることはないと言われています。

 しかし、血糖値が160mg/dlを超えると体内で保有できる許容量を超え、

 それが尿糖として体外に排出され、尿に糖が含まれるという事態に陥ります。

 すなわち、尿検査でもある程度の予防は出来るのです。

 わたしの場合、血糖値が高い時期はある程度予測できるため、

 その時に出てくる尿を観測していると、ひとつの法則があることに気がつきました。

 それは「泡立ち」です。

 汚い話で申し訳ないのですが、

 血糖値が高いときに出てくる尿は決まってよく泡立ちます。

 その泡立ちもサラサラした泡立ちではなくて、

 いつまでも泡が残っているな泡立ちです。

 ですので、男性の方で小便をするときの尿の泡立ちについて、

 気に留めてみてはいかがでしょうか?

 また、看護婦さんから聞いたことなのですが、

 糖尿病患者の尿は独特のにおいがあるそうです。

 さすがにわたしは自分の尿しかにおったことがないので、

 においについての判断は出来そうもないのですが、

 糖尿病と尿については、まさに字のごとく密接な関係があるのです。

 
 そこで、おうちで簡単に尿検査が出来るものがないかどうか、

 探して見つけてきました。

 【自宅でできる健診サービス】
  http://tinyurl.com/qjtxc

 上記アドレスは、たった2滴の血液をろ紙に染み込ませて送るだけで、

 過去1~2ヶ月の血糖の状態を調べることが出来て、

 さらに自宅で簡単に糖尿病の検査ができるものなのですが、

 尿検査だけのサービスもありました。

 糖尿病は気づかずに進行していく病気ですので、

 検査しようと思ったら、即、行動することをお勧めします。


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  尿の泡立ちには要チェック!!

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第18話 自転車で逮捕!?

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/6/05 vol.0018
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こんにちは。

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するようになった『はしもと』です。


わたしの運動療法のひとつが自転車だ。

いや、運動療法のすべてが自転車だといっても過言ではない。

毎日の通勤。娘とのお出かけ。

自転車で行けるところは迷わず、自転車に乗る。

しかし6月1日より、自転車に乗ることを躊躇しなければならなくなった。

夜間、そして飲み会の帰りなど。

いままでは飲んだ後は気持ちよく自転車で帰宅していた。

飲んだときはカロリーを取り過ぎることが多い。

そこで、気持ちがいいので自転車で遠回りをしてカロリーを消費する。

それである程度、バランスが取れていたのだが、これができなくなる。

なぜ・・・?

それは6月1日より、自転車でも飲酒運転で捕まってしまうからだ。

50万円以下の罰金。夜間ライト未点灯でも確か10万円以下の罰金。

確かに自動車での飲酒運転は、他人を傷つける可能性があるので

取り締まる必要がある。

しかし自転車はそこまで取り締まる必要があるのだろうか?

夜中でも明るい大阪市内を未点灯で走っても問題ないと考える。

しかし10万円以下の罰金。なぜ、こんな法律ができたのか?

それは法律のできる過程に「無関心」であったからであろう。

家計を圧迫するかもしれない、この自転車問題。

果たして、どれだけの国民がこの法律に納得していたのだろうか?

無関心で痛いのは、糖尿病でも同じ。


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■自転車で逮捕!?

 ほんとうに嫌な法律ができてしまいました。

 自転車に乗ることで体調を管理していたわたしにとって、
 
 6月1日からの法律には辛いものであります。
 
 しかもこの法律が施行されたときは、

 自動車の駐車禁止が民間に委託されたというニュースばかりで、

 この法律を知らない人が多いのではないでしょうか?

 自転車を正しく乗ってる人はどれだけいるのでしょうか?

 自転車には子供は1人だけしか乗せてはいけません。

 前と後ろに子供を乗せているお母さんは捕まってしまいます。

 子供が二人いるお母さんがいままで自転車に乗せて行っていた買い物が

 厳密にはできなくなるのです。

 警察もおそらくそこまで厳密に取り締まりはしないと思うのですが、

 警察は自転車に乗っている人を捕まえようと思ったら、

 いつでも捕まえれらるのです。

 こんな状況で自転車を乗るのにはちょっと気がひけてしまいます。

 なんか辛いですよね~。

 
 うん?

 なんか、この状況はわたしが糖尿病になった過程に似ている気がします。

 えらく強引な話の持っていき方なのですが、

 自転車での取締りが厳しくなって、自転車に乗ることが制限される現在の状況を、

 わたしが、糖尿病になってインシュリンを打つようになった状況に置き換えると

 「法律ができる過程でなんとかしておけば」と思ってしまうのは、

 「血糖値が高い時点でなんとかしておけば」ということと同じです。

 法律ができる過程に無関心だから、このような法律ができたと同じように

 血糖値が高いということに無関心だったら、糖尿病になってしまうのです。

 ちなみに、わたしは糖尿病に対して、きちんと体調管理ができているときは

 毎日「体重」をはかり、自分の体重をチェックしています。 

 逆に「体重」を毎日はかっているときは、きちんと体調管理ができています。

 今日から体重を毎日はかってみてはいかがでしょうか?


 PS:以前のメルマガでわたしが、バイアグラを飲んではいけない人だと
    知った無料レポートがダウンロードできないというメールを何通か
    いただきました。改めてダウンロードできるところを見つけました。
  
    http://1muryoureport.com/?2550
   
 [この無料レポートの内容]
  ED(勃起不全)治療薬で有名なバイアグラですが、
  何も知らずに服用すると危険な事も!
  ED(勃起不全)治療の専門家が、正しい知識を優しく
  教えます!
  “バイアグラ”あなたは飲んでいい人?いけない人?

 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  まずは自分の体重に関心を持ちましょう!!

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第19話 身近なお手本

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~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/6/12 vol.0019
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30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


妻が休日出勤やお出かけの時は2歳の娘とお留守番。

「なんか、いる~」と父にすがる。

妻からよく、娘が糖尿病になるから、

おやつの時間以外にお菓子をあげてはいけないと忠告される。

それを聞いたわたしは反論できない。

しかし娘の喜ぶ顔が見たいわたしは、つい娘の大好物のラムネをあげてしまう。

「ママには内緒やで~」とわたし。

「うん。ママにはないしょ。」と娘。

なにか二人だけの秘密が出来た感じなので、さらに嬉しい。

しかし・・・、


妻が帰宅して、おやつの時間。

妻がラムネを娘にあげる。

「やった~、やった~」と声をあげて喜んだ娘はわたしに近寄り、

「ママにないしょ?」とわたしに尋ねる。

そして妻のカミナリがわたしを直撃する・・・。

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■身近なお手本

 娘の喜ぶ顔がみたいために、お菓子をついついあげてしまいます。

 ある程度ならお菓子を食べても問題はないと思うのですが、

 食べ過ぎると虫歯になったり、ご飯を食べなくなってしまいます。

 ダメだと思っていても、ついついあげてしまいます。

 なんか、これって糖尿病にもあてはまります。

 食べてたらいけないのに、ついつい食べてしまう。

 やはり、わたしには糖尿病になりやすい素質があったのです。

 妻は娘が「お菓子が欲しい」と駄々をこねても、

 おやつの時間以外は絶対にお菓子をあげません。

 この妻の自制心というか、芯の強さがわたしには必要です。

 自分で書いておきながら、自分には耳の痛い話です・・・。


 その妻もわたしが糖尿病になってから、糖尿病に対する恐怖から

 まったく血糖値が高いと診断されていないのに、

 3ヵ月に一回はわたしの自己血糖測定器で血糖値を測ります。

 そのときの血糖値は決まって素晴らしい値です。

 この慎重さと芯の強さがある妻は絶対に糖尿病にはならないでしょう。

 ちょっとした考え・行動で糖尿病に近づくかどうか大きく変わるのですが、

 そのちょっとしたことが出来ないのが、

 糖尿病患者であるわたしの大きな問題です。


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  糖尿病にならないお手本は身近にいた・・・。

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更新日 : 2006年9月27日 | コメント (0)

第20話 昔の面倒くさいは面倒くさくない

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/6/19 vol.0020
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


「ただいま~」と玄関のドアを開ける。

娘がドタドタと部屋を扉をあけて「おかえり~」と言ってくれる。

仕事の疲れがいっぺんになくなる。

こんなときは、まだ娘は夕食を食べていない。

部屋に入ると、ちょうど夕食を食べ始める時だった。

もし私が健康な父親なら・・・、

「よ~し、パパはこれから着替えるからご飯食べるの待ってな~」

「パパ~、お腹がすいたから早く着替えてね~」

そして、

「いっただっきま~す!!」と娘と楽しく夕食を食べる。

・・・・・・・・・・・・・・


しかし、インシュリン注射のわたしは

「よ~し、パパはこれからプシュするからな~」

「パパ、食べてもいい~?」

「いいよ~」

と、娘と妻が先に夕食を食べ始める。

わたしが夕食を食べられるのは、インシュリンが効きだしてから。

しかし、その頃にはすでに娘の夕食は終わっている。

家に帰ってもすぐにご飯が食べられないのはちと辛い・・・。

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■昔の面倒くさいは面倒くさくない

 私が糖尿病予備軍と診断された28歳のとき、

 看護婦さんから食事に対する指導を受けました。

 「1日に食べるものはこれだけの量ですよ。食べた方がいいものは・・・」

 ----- そんな生活、面倒くさいな~


 そして、不真面目なわたしは、糖尿病を発病してしまいました。

 今度は、医師から薬の飲み方の指導を受けました。

 「食事時の10分前にはこの薬を飲んでください。」

 ----- なに!?食べる10分前に飲むのか、面倒くさいな~

 糖尿病を発病してから、しばらくは毎食10分前には、

 薬を飲むようにしていたのですが、徐々に糖尿病に慣れてくると、

 徐々に薬を飲むのことを忘れていきました。

 そして、ついにインシュリン注射。

 次は朝・夕食の30分前にインシュリン注射をしなければならなくなりました。

 さすがに、インシュリン注射はずっと守り続けています。

 こんな面倒くさい生活も、まもなく2年を迎えようとしています。


 ここでわたしの反省・・・。

 糖尿病予備軍の時に看護婦さんに言われた食生活の改善を

 面倒くさいながらもきちんと実行していたのなら、

 いまのようなこんな面倒くさい生活を強いられることもなかったはずです。

 そのとき、面倒くさいと思ったことを後回しにすると、

 後々、もっと面倒くさいことになってしまいました。


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  放っておくとさらに面倒くさいことになる。

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更新日 : 2006年9月27日 | コメント (0)