第59話 健康ではあるけれど・・・
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糖尿病奮闘記
~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~
2007/4/23 vol.0059
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こんにちは。
30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を
するようになった『はしもと』です。
時間は午後7時半。場所は職場。
「う~ん、どうしよう、仕事が終わりそうにないな~。」
そう、インシュリンを打ってご飯を食べて血糖値を安定させるか、
それともご飯を食べる時間をカットして、少しでも早く家に帰るか
微妙に悩む。次の瞬間、
「ぱぱぁ~、おかえり~」
とドタドタ部屋の扉を開ける娘の姿が脳裏に浮かぶ。
「よしっ!!仕事をぱぱっと終わらせて早く帰ろう」とわたし。
低血糖のため、缶コーヒーを飲む。頭もぼ~っとする。
「娘が起きている時間に帰るぞ~」
その意気込みで頑張る。
・・・、仕事が終わらない・・・
結局、家に帰ったのは23時。
娘は寝ていた。
せめて寝顔の娘にチューをしようと近づくが、
にこやかな娘の寝顔がみるみる曇っていく。
「くさいっ!!」と横で寝ている奥さん。
娘の気持ちを代弁したその一言。
娘に近づくことなく、わたしは風呂に向かう。
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■健康ではあるけれど・・・
こんな話は、低血糖になること以外は別に珍しい話ではないと思います。
しかしこの生活が2週間も続くと、血糖コントロールに影響を与えます。
2週間目の火曜日の朝の血糖値は「300」を超えてしまいました。
いまは、遅く帰宅した場合は血糖値から、
インシュリンの種類と量を工夫しながら血糖コントロールをしています。
3回目の入院してから退院して約4ヶ月。
退院した直後ならば、周囲が心配してくれます。
しかし、見た目が健康な糖尿病は、
時間が経つにつれて病状が良化していると思われがちです。
この傾向は2回目の入院(経口薬からインシュリン注射に切り替えた入院)
の前と同じような感じです。
「インシュリン注射になったのは、会社のせいだ」と思ったこともあります。
糖尿病が悪化する原因はいろいろあるかと思うのですが、
ただひとつ言えることは、
自分で自分の身体を守ることが出来なかったのです。
普通に生きていても生活環境は目まぐるしく変わります。
血糖コントロールは生活環境の変化と同様に変化していきます。
生活環境が変わったらから病状が悪化するというのも事実だと思います。
周囲が覚えていようが、忘れていようが糖尿病患者には血糖コントロールです。
どんな生活環境でも工夫すれば、きっと血糖コントロールはできると思います。
見た目は健康ではあるけれど、
糖尿病患者は残業が続くことだけでもこんなに考えてしまうのです。
━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ひょっとして考えてしまうのはわたしだけ・・・?
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糖尿病SNS・DMサークル | いま、糖尿病奮闘記は何位?
更新日 : 2007年6月 8日 13:41
考えてしまうのは、はしもとさんだけでは無いと思います。
それぞれの環境で形は違うけれど、心理的に同じ事をDM患者として考えていると、私は思います。
見た目には健康であるけれど…は、私も考えてしまいます。
低血糖に注意しているなど、周囲の人には見えない事ですよね。
以前テレビで、心臓が悪く障害手帳所持の男性が力仕事を手伝えず、周囲に手伝って助けない冷たい人と言われてしまったという話を見ました。
DMに限らず、持病があるというという事では、悩みの基本は同じ場合もあるかもしれません。
残業が多ければ、ストレスになりますよね。
そのストレスで血糖値に影響も出るでしょう。(私もそうですし、医師もストレスの影響は大きいと言われてました)
自分の血糖コントロールの為にそのストレス対策をしなければならない…長期間の無理は避けなければならない…私たちDM患者には、そういう注意点が必要という事なのでしょうね。
投稿者 ぺぺんのぺん : 2007年6月 9日 08:57
ぺぺんのぺんさん
コメントありがとうございます。
わたしもこんな記事を書いておきながら、ぺぺんのぺんさんが教えてくださった心臓病の方が力仕事を手伝えなかったお話しで、その場にいたらわたしも冷たい人と思っていたと思います。
糖尿病に関わらず、ストレスを感じないような気持ちの持ち方や、ストレスの発散方法を自分なりに持っておくことがとっても大切ですね。
投稿者 はしもと : 2007年6月10日 10:14