第52話 愛しのインシュリン
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糖尿病奮闘記
~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~
2007/2/26 vol.0052
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こんにちは。
30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を
するようになった『はしもと』です。
今日は会社説明会。聞くほうではなく、話すほう。
今年から採用担当になった。生まれて初めての会社説明会。
ワクワク、ドキドキ。
学生さんに失礼のないように、
クリーニングしたばかりのスーツを選択。
スーツに掛かっているクリーニングのビニールを破る。
なんか、おろしたてのスーツを着るようで気分がいい。
そこへ・・・、
「ぱぱぁ~、うんちでたぁ~」とむすめ。
むすめのお尻を拭くのはパパの仕事。
「ほい、ほい~」と気分よくトイレに向かう。
娘を保育所に送り、会社まで自転車で向かう。
「いい天気だ。気持ちいい。」と快調に自転車をこぐ。
会社説明会の時間が迫る。
「ドキドキ。いい緊張感だ。」
学生さんが来るまでに昼食を取ろう。
持参したお弁当を机に広げ、スーツの裏のポケットに手を伸ばす。
「うっ、忘れた・・・」
そう、普段ならここにインシュリンを入れている。
「インシュリンがない・・・。どうしよう?」
「弁当を食べる?どこまで血糖値があがるかな~。」
「いや、食べない?低血糖が怖いし、お腹空くしな~。」
「よし、少しだけ食べよう!!」
白米と血糖値が上がりやすそうなおかずは残す。
1日3回の注射に変えて、初めて昼間のインシュリンを抜いた。
「ドキドキ。嫌な緊張感だ。」
そして、学生さんもドキドキ。ドキドキの大集合!!
インシュリン、あ~、なんて愛しいインシュリン。
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■愛しのインシュリン
インシュリンを忘れてしまって、久々に焦りました。
ただ、忘れたことを携帯からDMサークルの日記に書いたところ、
メンバーの方からいろいろアドバイスを受けたので、
パニックにはならずに、冷静に対処することができました。
さすがに会社説明会を直前に控えた状況で、職場の人には相談できませんし。
ただ、今回のことで、小心者のわたしが感じたことは、
インシュリンが心の拠りどころのひとつになっているということです。
確かに毎日3回、注射していると打ちたくない時もあります。
外出先で打つときは、面倒くさく、うっとうしく感じることもあります。
しかし、いざ忘れて打てなくなると、半ばパニック状態に陥ります。
わたしの場合は、1回ぐらい抜けても命に別状があるわけでもないのに、
「もう、だめだ・・・」な~んてシリアスに考えてしまいます。
でも言い換えれば、自分の身体にはインシュリン注射が必要だと、
心に焼きついている証拠だと思っています。
じつは、このような感じになってから、血糖値が安定しだしたのです。
食べてはいけない、運動しなければいけない。
確かにそれも必要なのですが、
その前に自分の身体の状態を知って、それを受け入れるということ。
簡単なようなことですが、やっとそれが出来るようになりました。
━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
食べてはいけないじゃなくて、食べない。そう思えるように自己洗脳。
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糖尿病SNS・DMサークル | いま、糖尿病奮闘記は何位?
更新日 : 2007年3月12日 07:38