糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くない。怖いのは糖尿病に対する無関心。糖尿病に関心を持つことが糖尿病対策の第一歩。

糖尿病奮闘記

第49話 歯がゆい想い

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2007/2/5 vol.0049
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


「ただいま~」とわたし。

し~ん・・・

いつもなら仕事から帰ってきたら、むすめがドタドタとドアを開ける。

「パパ、おかえり~」

それがわたしの最高の癒し。それが今日はない。

「なぜっ、ないのだっ!!」とわたしは一気に不安になる。

部屋に入って様子を見る。むすめの足の裏にバンドエイドが貼ってある。

「保育所で、足の裏にとげが刺さったみたい」と奥さん。

「パパに取ってもらうって、言うことを聞かない」とこれまた奥さん。

わたしは一気に癒される。なんて可愛いむすめなんだ。

しかし、むすめの足の裏をみた瞬間にその思いは一気に消え失せる。

「奥深くまでとげが埋まっている。これでは皮膚を切らなくてはいけない」

躊躇しているわたしにかわって、奥さんがむすめの足のとげを抜く。

「パパ~、痛い!!」と泣きじゃくるむすめ。

「ママ嫌い!!、パパ~、痛い!!」とむすめがわたしにしがみ付く。

パパ、ママに叱られて泣きじゃくるむすめは何度となく見てきた。

しかし、この泣きじゃくるむすめを見ているとやり切れない気持ち。

保育所でとげが刺さるのは仕方がない。だけど、

なぜ、保育士はそれに気づかない?

なぜ、むすめは保育士にとげが刺さって足が痛いといわない?

どちらも好きだから、やり切れない気持ちでいっぱいだ。

無事に奥さんがとげが抜き、痛みが落ち着いたむすめはこう言った。

「ママ嫌いっ!! パパがいいっ!!」

嬉しい反面、心の中でつぶやく。

「今回はパパができなかったことをママがしてくれたんやで」


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■歯がゆい想い

 わたしはDMサークルをオープンしてからメンバー探しました。

 どんなにいい箱を用意しても、その箱が使わなければ意味がないからです。

 「宝の持ち腐れ」 昔の人はうまいこと、例えたものです。

 そして、わたしがメンバーを探すために「糖尿病」というキーワードで

 糖尿病を一人で悩んでいる人がいないか探しました。

 その中で、わたしは気がついたことがあります。それは自己紹介で、

 「わたしはケーキが大好き。このままでは糖尿病になってしまう~」とか

 「こんな生活をしていると、糖尿病まっしぐら」というような事を

 書いている人が意外に多いということです。

 みんな糖尿病を知っているんやという想いと同時に、

 もし、糖尿病になったらひとりで苦しむだろうなと思ってます。

 それは糖尿病を誤解して、糖尿病を知らないからです。

 糖尿病患者がどれぐらい苦しんで、懸命に世間の誤解と戦い、

 そして合併症という不安を抱きながら生きているのを知れば、

 糖尿病になるなんてことは軽々しく言えないはずだと思っています。

 糖尿病は発病そてしまったらおしまいなのです。

 本当は糖尿病を発病する前に、糖尿病患者の話に耳を傾け、

 糖尿病を知れば、糖尿病になる人は減っていくと思います。

 いま、このメールを読んでくださる糖尿病予備群の方は大丈夫です。

 きちんと糖尿病と向き合っているからです。

 本当に糖尿病の怖さを知って欲しい人は、きっと糖尿病には興味はないし、

 そしてDMサークルにも興味を示さないでしょう。

 何とも、歯がゆい想いです。

 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  DMサークルでは糖尿病予備群の方も大歓迎です。

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更新日 : 2007年2月14日 08:50

サークルの管理のためとはいえ、このような歯がゆい思いをなさっていたのですね。
感謝とともに頭が下がる思いです。
糖尿病ではない人が知識が少ないのは仕方の無い事なのかもしれませんが、同じような事で私も友人の何気ない言葉で傷ついた事が有ります。

私としては、改めた生活習慣に早く慣れたいために世間話程度をしていたいのに、いくら話題を逸らしても、相手はしつこく聞きながら本気で覚える気はなく楽に勉強した気分になりたいだけだったり…。

たぶん、他の方々も色んな形で似たような経験があると思います。

その改善のためにも、このホームページの意義は大変、大きいと思います。
続ける事は大変でしょうが、無理の無い程度でよろしくお願いします。

投稿者 ぺぺんのぺん : 2007年2月15日 20:25

ぺぺんのぺんさん

コメントありがとうございます。近頃、スパムコメントが嵐のようにやってくるので、コメントの公開は手動で行っているため、確認が遅くなってしまいました。

わたしも一人の糖尿病患者として、みなさんから力をもらっていますので、全然大変じゃないですよ。

どうぞ、これからもよろしくお願いします!

投稿者 はしもと : 2007年2月19日 08:57




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