糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くない。怖いのは糖尿病に対する無関心。糖尿病に関心を持つことが糖尿病対策の第一歩。

糖尿病奮闘記

第45話 1本80万円のワイン

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2007/1/9 vol.0045
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


明けましておめでとうございます。

今年も糖尿病奮闘記をよろしくお願いいたします。

とあるスーパー。

「タレントの中尾彬さん、フレンチの鉄人酒井シェフが

 1本80万円のワインと間違ったワイン。残り僅か!!」

そんな広告が目に飛び込んできた。

芸能人格付けチェックで利用されたワインが置いてある。

「1本80万円のワインか・・・、残り僅かか・・・」とわたし。

値札を見る。2,980円。躊躇なく買い物カゴに入れた。

ニコニコ顔で帰宅。

奥さんに、「80万円のワイン買って来たぞ!」と告げる。

ものすごく恐ろしい顔をしたので、正直に話す。

そして夕食時、二人でワクワクしながらワインを飲む。

「ん?、・・・」そして、もう一口飲む。

「はぁ~。これが80万円のワインの味か・・・」とわたし

美味しくない。

「これやったら、2,980円でも高いな・・・」

奥さんも同じ感想。

安上がりな夫婦? 確かにその通り。

自分に正直な夫婦。そうとも言える。

糖尿病は自分に正直でいることが大切。


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■1本80万円のワイン。

 1本80万円と間違えるほどのワインを飲んで、美味しくないと感じました。

 それだけではなく、それが2,980円でも高いと思いました。

 「高いワインが美味しい」

 わたしの中では、これは正しくなさそうです。

 もし、松茸が1本10円で、しいたけが1本1万円だったら、

 いまのように松茸が美味しいと絶賛されているでしょうか?

 そんな疑問も沸いてきます。

 行列がでてきるラーメン屋さん。みんな美味しい美味しいと言っています。

 しかし、わたしはあまり美味しいとは思いません。

 そして後日、またそのお店に行こうと誘われました。

 この場合、どう答えて行動するのかがポイントだと思っています。

  A.みんなが美味しいと言っていて、美味しくないといいにくいので、
    行きたくないけれど、一緒に行く。

  B.自分が美味しいと思わないので、お誘いを断る。

 円滑な社会人生活を送るには「A」を選択したほうがいいと思いますが、

 糖尿病患者は「B」の考えのほうがいいと思います。
 
 糖尿病は健康な人と同じものを食べても、血糖値の上昇は全然違います。

 他人が食べても大丈夫だから、自分も大丈夫と思うのは危険です。

 他人の価値観に同感するよりも、自分の価値観を大切にした方がいいのです。

 さらに、同じ糖尿病患者でもそのときの身体の状況(風邪・下痢)などでも

 血糖値の上昇は違ってきます。

 なので、糖尿病と向き合うには自分の身体を中心に、

 言わば、自己中心的な考えを持つことも必要であると思っています。

 自分が自分の身体を裏切ったのなら、身体は崩壊するだけなのです。


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  わたしはこれまで何度、自分の身体を裏切ってきたのだろう・・・。

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■編集後記

 昨日(1月8日)毎日新聞に糖尿病奮闘記が紹介されました。

 さすが、全国新聞に紹介されるとサイトを訪れる方が飛躍的に増えますね。

 掲載されたことが嬉しくて、毎日新聞をコンビニで5部ほど買ってしまいました。

 今年も糖尿病奮闘記をよろしくお願いいたします。 





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更新日 : 2007年1月19日 00:02




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