糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くない。怖いのは糖尿病に対する無関心。糖尿病に関心を持つことが糖尿病対策の第一歩。

糖尿病奮闘記

糖尿病性腎症で人工透析(入院生活11日目)

インシュリン歴25年のおっちゃんは決まった時間になるといつも立ち上がり、他の入院患者に「ほな、行こか」と言って立ち上がります。近頃、親しくなったので、おっちゃんに「どこに行くんですか?」と尋ねると、おっちゃんはニヤリとしながら、「透析や。予備軍、待ってるで~」とにこやかに立ち去りました。おそらく、残されたわたしは笑顔は引きつっていたでしょう。

「人工透析・・・、どんなんやろ?」

とおっちゃんの笑顔とは裏腹に人工透析について不安になってしまいました。

糖尿病の合併症に糖尿病性腎症(とうにょうびょうせいじんしょう)というものがあり、これは高血糖状態が続くと腎臓の機能が損なわれてしまう病気です。さらに悪化すると腎不全に陥って、命を落としかねない危険な病気です。そもそも糖尿病は膵臓からインシュリンが分泌されなくなる病気なのですが、その影響で腎臓も機能しなくなるのです。

腎臓には老廃物をろ過する機能があります。血液によって細胞から不要になった老廃物を受け取り、それを腎臓で老廃物をろ過して清潔な血液をつくります。そして、老廃物は尿として体外に排出されていきます。この機能がなくなると体内に老廃物がたまり、それが血液を通して身体中を流れ、心臓や脳にも影響を受けてしまうのです。ですので、この老廃物をろ過するために、人工透析を行わなければならないのです。

では人工透析とはどんなものかというと、いろいろな人工透析の種類があるみたいですが、一般的なのは身体に2本の管を挿入して、1週間に3回、約4時間、自分の血液を血液透析機を通してろ過するそうです。さすがにこれは大変です。医学が発展して、人工透析をすれば生きていけるのですが、やはりこの人工透析は仕事・生活に与える負荷は甚大です。

また、糖尿病性腎症の原因となる高血糖は自覚症状がなく、また腎症の初期段階では自覚症状がないみたいです。また症状が現れたときには腎機能はかなり低下していて、人工透析を受けないといけない場合が多いそうです。

自覚症状がない以上、やはり検査をする必要があると思います。糖尿病性腎症の兆候は尿検査で見分けやすいそうです。尿に「たんぱく」が混じっていることはろ過機能が弱っていることの兆候だそうです。

尿検査を行ったときに、「たんぱく」が混じっていないかを気に掛けた方がよさそうですね。






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更新日 : 2006年11月24日 10:27




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