糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くない。怖いのは糖尿病に対する無関心。糖尿病に関心を持つことが糖尿病対策の第一歩。

糖尿病奮闘記

第23話 何も出来ない・・・

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/7/10 vol.0023
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


雨の日が多いこの季節。週末は家にいる事が多い。

次第に娘のうっぷんがたまっていく。

そこで室内で遊べるキッズランドに向かう。

そこなら雨の心配もなく、例え、雨が降っても大丈夫。

しかし・・・、

この行動が、最悪の血糖値をまねく事なんて、このときは思うはずもない。


電車に乗って、キッズランドに到着。

いろいろな遊べる遊具があり、娘はとてもご機嫌。

それを見てるわたしもご機嫌。

そして、娘は大好きなママゴトコーナーで一生懸命遊ぶ。

家にはない、おもちゃで大満足。

そこにひとりの少女が現れる。小学校1年生ぐらいだろうか?

娘と一緒にママゴトで遊ぶ。

しかし、周りにはその少女の親がいない。

10分、20分、30分と時が過ぎる。

それでもその少女の親は現れない。

日曜日の午後1時。少女の親を待っていたのだが、

そろそろ昼ごはんを食べなくては、わたしの体調が悪くなる。

意を決して、少女に話しかける。

「お母さんは?」とわたし

「いない」と少女

「ひとりで来たの?」とわたし

ここは有料施設。ひとりで来れるはずもないが、尋ねてみた。

「これ」と少女は入場チケットをわたしに見せた。

そこには親の携帯電話と思われる番号と、少女の名前が書かれている。

「よくひとりで来るの?」とわたし

「うん」と少女。

小学生だから保育所にも入れず、

大阪市は児童館を削減する方針を打ち出している。

家でひとりで留守番させるのもかわいそうだと思った少女の親が

有料のキッズランドで遊ぶようにしているのか?

しかし、キッズランドに来る子どもは家族で来ている。

子ども一人で遊ばせるのも酷ではないだろうか?

なんとも言えない、苦しい気分になる。


キッズランドには食堂はなく、食事をするのには外にでなくてはいけない。

わたしはそろそろ低血糖の傾向がでてきており、早く食事がしたい。


キッズランドの事務所に行き、係員にこれまでの経緯を話す。

係員に礼を言われ、「おじちゃん達は帰るね。」と少女に言うと、

少女は後ろを向き、一生懸命に涙をこらえている。

辛い・・・、辛すぎる。

しかし、低血糖の症状でイライラしてきたわたしは、

少女に「また、来るね。バイバイ」と告げ、

「また、明日来てね!!」と手を振る少女を後にした。


何とも言えない気分でうどん屋に入り、そして食事をした。

ちょっと食べ過ぎたかもしれないが、普通の人の1人前である。


その後、自分ではどうしようもない少女の環境が頭から離れず、

ついつい、少女を思い出しているこの精神状態では、

わたしの血糖値は上昇の一途をたどった。

そして、夕方の測定では、血糖値は自己最高記録の「476」を更新。

食べすぎが原因?

確かにそれもあるが、それだけではこんな数値は出ない。

なぜ・・・?

答えは簡単。それはストレス。


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■伝えたい事は次回のメルマガで・・・。

 今回はわたしにとって、非常に大切な経験をしました。

 糖尿病になってからストレスに非常に敏感になったような気がします。

 このストレスがどれだけ、糖尿病に悪いのかお伝えしたいのですが、

 非常に長くなりそうなので、伝えたい事は次回のメルマガで・・・。

 
 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  自分では何も出来ないことを許容する力が大切。

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更新日 : 2006年9月27日 11:28




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