第22話 何があっても我慢し続けるすい臓
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糖尿病奮闘記
~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~
2006/7/3 vol.0022
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こんにちは。
30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を
するようになった『はしもと』です。
あるスーパーのお菓子売り場。
パパの服を引っ張りながら娘は叫ぶ。
「チョコレート、チョコレート!!」
一度、妻に内緒でこっそり食べさせてしまった事を後悔。
買って上げたいけど、ここは踏ん張りどころ。
「ラムネは買ったやろ。チョコレートはあかん。」
そんな言葉がチョコレートを前にした娘に通じるわけがない。
「いやぁ~、チョコレート!!」
そして、娘は床に寝そべり、大泣きをする。
近くのおばちゃんがわたしに微笑みかける。
わたしは、自由奔放な娘やなと親バカぶりを発揮。
娘はわたしに気を遣うということをまったくしない。
一方、保育所では・・・
ダダをこねた事がないという娘。
「えっ?スーパーでチョコレートってダダをこねるの!?」と保育士
「えっ?保育所ではダダをこねないの!?」とわたし。
保育所では娘なりに気を遣っているのだろう。
保育所と家庭で態度が変わる娘。
どちらも娘に違いないが、パパといるときの方が、娘は楽に違いない。
しかし、わたしのすい臓は保育所の娘である。
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■何があっても我慢し続けるすい臓
今回はすい臓の特徴について改めて考えてみたいと思います。
血糖値を下げるホルモンはインシュリンしか存在せず、
そのインシュリンはすい臓のランゲルハンス島というところで
作られるということはご存知だと思います。
しかし、そのすい臓は弱っていても、何の危険信号も出しません。
つまり、これが糖尿病になるまで「自覚症状」がない事と結びつきます。
このことは、よくよく考えてみると非常に恐ろしいことです。
赤ちゃんに例えて考えてみますと、
赤ちゃんはお腹がすいたとか、オムツを替えて欲しいとか、
何かして欲しい時には必ず泣きます。
体調が悪いときには普段とは違う泣き方をします。
こうすることによって、周囲の人に自分の危機を知らせます。
泣くことは生きるために必要なことなのです。
もし、赤ちゃんが体調が悪いときに黙っていたらどうでしょうか?
そんなこと考えるだけでも恐ろしいです。
しかし、恐ろしいことにすい臓は自分がどんな状態であれ黙っています。
声を上げたときは既に手遅れなのです。手遅れにならないために、
すい臓に大丈夫かどうか時折、聞いてあげなくてはいけません。
自分は大丈夫だと思っているときほど、検査結果を甘く見がちです。
わたしの場合は大丈夫だと思っているときほど、
自己血糖測定器での血糖値の測定がおろそかになってしまいます。
そんな時に限って、病状が悪化していることが多いのです。
━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
黙っている人ほど恐ろしい。
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更新日 : 2006年9月27日 11:27