糖尿病を知れば糖尿病なんて怖くない。怖いのは糖尿病に対する無関心。糖尿病に関心を持つことが糖尿病対策の第一歩。

糖尿病奮闘記

第16話 普通になるためには普通ではいけない

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 糖尿病奮闘記 

~ 30歳で糖尿病になり、インシュリン注射をしている男の奮闘記 ~

                         2006/5/22 vol.0016
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こんにちは。

30歳で糖尿病と診断され、32歳でインシュリン自己注射を

するようになった『はしもと』です。


日曜日は娘とともに近くの公園に遊びに行く。

途中の弁当屋さんでお弁当を買い、シートを持って公園へ。

買ったお弁当は「シャケ弁」

ホカホカ弁当屋でカロリーの低そうなものは「シャケ弁」ぐらい。

「シャケ弁デラックス」にしようかと迷う。

しかしデラックスにすると増えるのは「揚げ物」ばかり。

シャケが2切れになれば買おうと思ったけど、

唐揚げが増えるのでは、いまいち良くない。

いろいろ食べたい誘惑に駆られたけど、「シャケ弁」を迷わず選択。

決して、安上がりにしようと思って、「シャケ弁」にしたのではない!!

・・・のはず・・・。


そんなこんなで、公園に到着。

娘と「シャケ弁」を食べていると、近くから父親とその娘の声が聞こえる。


近くの娘:「パパ、それ何~?」

近くの父:「ビール」


うっ、うらやましい!!

好天の公園で、昼間から娘とビールを飲む。

そんな幸せ、いまのわたしには出来ない。

美味しいお茶と「シャケ弁」。これで満足。

これが普通だと自分に言い聞かせる。

つまらない話だが、これが糖尿病患者の日常の迷い・・・。

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■普通になるためには普通ではいけない。

 今回は日常における糖尿病患者の迷いをお伝えしました。

 糖尿病は他の病気と違って、自己管理をきちんとすれば、

 普通の人と同じような生活が出来るといわれます。

 しかし、それは本当でしょうか?

 普通の人と同じ生活。

 好天の休日に公園に行って、気持ちのいい気候の中で、弁当とビールを飲む。

 これは、ごくありふれた休日の過ごし方であると思います。
 
 しかし、糖尿病患者はその普通の生活をするのにも神経をとがらせます。

 つまり、自己管理を行う上では、普通の生活にも制限があります。
 
 「普通の生活を送るためには、普通の生活をしていてはいけない。」

 これが糖尿病患者の生活ではないかと思っています。

 しかも、これは1ヶ月だけ我慢すれば言いというものでもありません。
 
 画期的な糖尿病の治療法が見つかない限り、それは死ぬまで続くのです。

 糖尿病を甘く考えてはいないつもりなのですが、

 時に誘惑に負けてしまうのも事実です。

 負けたときは負けた事実を理解して、

 その後のフォローをきちんとすれば、糖尿病はまだ大丈夫ただと思っています。

 負けないために頑張るのも必要なのですが、

 いまのわたしは、負けた後のフォローをきちんとできるようにしています。

 今朝の新聞で、アメリカでは2003年以降に生まれた子供の3人に1人は

 糖尿病になるという記事を見つけました。

 また、医学の進歩でいろいろな病気の死亡率が下がってきているのに、

 糖尿病の影響による死亡率は年々増加しているそうです。

 糖尿病は個人の意識に委ねられる部分が多い病気です。

 また突発的に発病する病気ではないはずです。

 いまの自分の状況を知ることが大切なんだなと改めて感じた今日この頃です。


 ━━ 今回の格言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  公園で寝そべって、ビールが飲みたいな・・・。

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更新日 : 2006年9月27日 11:22




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